政治意見

■政府が自国の在り方として反戦を表明する行為は問題無いが、他国に反戦を訴える行為は偽善の御為ごかしではないか。

 小国が大国に反戦を訴える場合、
小国は大国の軍事的脅威に怯えずに済むという利点が有る。

 大国が小国に反戦を訴える場合、
小国の最後の抵抗である戦争の心配をせずに横暴が振るえる。戦争が外交手段として存在しなければ、外交は経済援助、経済制裁、同盟国との連携等の大国に有利で小国に不利な手段しか残らない。
 戦争も大国に有利で小国に不利な外交手段ではあるが、大国も或る程度は傷付いてしまう。反戦が受け入れられたらその心配が無い。

 論評としての反戦も他人事だから言える呑気で説得力に欠けた意見なのではないか。
現在起きている戦争を第三国視点で「戦争は良くない」と評する行為は、様々な外交手段に頼ったものの戦争以外に選択肢の残らなかった国の事情を無視してはいないか。
 例えば、人口1000万人の国から敵対された場合、人口1億人の大国であれば戦争以外にも種々の選択肢が採れて戦争を避ける難易度は低い。
人口100万人の小国であれば、経済力が弱いから経済制裁もできず、同盟国も少ないから意見は軽視され、最後の手段である戦争まですぐ辿り着いてしまう。大国であれば避けられる戦争も小国であるが故に起こさなければ成らない。そんな小国に対して大国が「戦争は良くない」と言ったとしたら説得力が無い。
 犯罪加害者に対し犯罪被害者が「死ね!」と攻撃的な言葉で抵抗する事に対し、第三者が「暴力的な言葉使いは良くない」と説教する行為は、平時では正論ではあるものの当事者の立場を軽視し弱者にとっての最後の手段を取り上げる姿勢、トーンポリシングとして批判される。
第三国に対する反戦論もトーンポリシングの一種ではないか。


■現在の日本が過去と比べて落ちぶれている要因の内、労働人口に対する非労働人口(老人)の割合が増加したという点が最も大きく機能しているのではないか。
国の意図かどうかは別として、老人は生きているだけで下の世代には公害、強盗として存在してしまっている。
搾取している構造を見れば貴族と平民と言って間違いではない。
・卵を生み終わった鶏に餌を与えて、これから卵を産む鶏からは餌を取り上げている。現在の為にばかり金を使って将来の種籾を食い潰している。
・他国でも少子高齢化が進み、日本程ではないにせよ労働人口に対する非労働人口は増えている。しかし必ず日本同様に経済が落ち込んでいる訳でもない。
違いは何だろうか。


男女雇用機会均等法のせいで労働に於ける男女の別が禁止されたが、決まった時間に出勤し1日8時間22日働くという大抵の労働は労働者が男性である事を前提に構築されている。
男の様に大学を出て、男の様に働いたら、女として出産と育児をするに際しどうやっても不都合が生じる。
違う存在である男と女とを同じ様に扱う無理の有る考え方は改めて、出産と育児に対して補助金を出す様な違いを認める扱いをしないと、女性にとっては単に不都合なだけではないのか。


■家計調査はチョコレートとチョコレート菓子は区別している割にマスクも生理用ナプキンも入浴剤も全て『711 保健用消耗品』と分類が大雑把。