地震2日目

平成23年3月12日土曜日

相変わらず微震は続くので気にはなるが、熟睡する。起きた時にもまだゆらゆら揺れていた。

父はこの震災時というのに、風呂の水を捨てて新しく水を張ったり、乾燥機で服を乾かしたり、昨日転がったテレビや散らばったちらしをまた元の位置に積んだりしている。一応髭剃りを充電したり備えてはいる様だが、あまりの遠慮の無さに腹立たしくなる。注意をするが「便所用の水として備えたりしてはいない、節電は夕方からすればいい、服は外に干すと花粉が着く」と言い訳をして来る。節電は昨晩から呼びかけられていると教えると知らなかったと言い、服は室内に干せば良いと進言するも聞く耳を持たない。

父の部屋は中で本が崩れて押し戸が開けられなくなっていたが、戸を強く前後に揺すると手を入れられる程度に隙間が生まれ、そこから少しずつ本を取り出していく事で何とか正常に戸の開け閉めが出来るようにはなった。父の部屋は元から色々な物で埋れていたので震災後も大して変化は無いが、一応記念に写真を撮る。

外に出かける。烏やその他の鳥が騒いでいる。救急車が目立つ。東京から千葉方面への自動車が渋滞を起こしている。
スーパーマーケットではパンが噂通り売り切れかけていた。意外な事にペットボトル飲料水や缶詰は売り切れていない。牛乳と肉が売り切れ欠けているのは合点がいかない。停電が起こるかも知れないのにみんななま物を買ってどうするんだろうか。もう地震は来ないものと考えているんだろうか。

念の為にとツナ缶とポカリスエットを買ったが置き場所に困る。

ノートパソコンのディスプレイの輝度が自動的に下がって思ったが、これも節電の一環になるだろうか。

猫避けペットボトルの中の水は今こそ便所用水として活躍しそうだ。

江戸川沿いは何も変化無し。

今の所千葉県市川市の周辺は、些細な変化が有る以外は東北地方に申し訳がない位いつもの日常を満喫させてもらっている。

テレビ番組の映像を見て、津波被害とは財産を一切合切失ってしまう事なのだなと思わされた。今回の災害は地震より津波の方が被害が大きい。この津波地震で波力発電なりが出来たら、電力不足問題も楽になるのではないかと現実味の無い事を考えてしまう。街中に迄津波が及んでいるが、これを「洪水」と呼ばないのはどういう基準なのだろうか。

昨日父は、何度も携帯電話で自宅に電話をかけたが通じず、有線の電話を使ったら漸く通じたらしい。徒歩で避難中、市原市のコンビナートの爆風が雷の様に聞こえ、近くの建物の窓を揺らしていたらしい。

父が昔買ったらしい地震対策本には、地震発生直後は建物から物が落ちてくるから外には出ない様にと書かれていた。しかし体育館の様な安全な場所でもなんでもない単なる民家の中に居て、表が単なる住宅街であった場合、俺がそうした様にすぐに家を出る方が正解なのではないか。

停電になった場合、ノートパソコンは内蔵電池分数時間は使えるが、モデムとルーターの電源が落ちてしまうのでインターネットには繋げなくなるだろう。情報の遮断は大変困る。

NHKは総合も教育も地震報道ばかりだが、民間放送局は昼間にはテレビドラマやバラエティー番組の再放送なんて流している。再放送よりかはさすがに地震情報を流すべきではないかと思ってしまう。

UQ WiMAXは何故か地震被害の小さい京都府奈良県でも不通障害が起きている。これは地震の影響ではなくいつもの事なのだろうか。