公害

日本の公害について少し書き上げてみると、血液製剤薬害エイズ、蛍光灯からはPCB、油を使えばカネミ油、粉ミルクは砒素入り、魚を食べれば水銀汚染、餃子は中国製メタミドホスと、思いも寄らぬ所に公害が潜んでいる事が分かる。はっきり言ってこんなの避け様が無い。しかも被害者は今も被害が消えずに苦しんでいる。今新たな公害である放射性物質を避けようと引っ越しまで考えている人が居るが、公害は無数に生まれてくるのだから或る程度安全だと推測されたらもう諦めるのが妥当なのではないか。潔癖に安全を求め続けてもきりが無い。避け続けるストレスの方がより大きな負担になってしまう。

瓦礫除去を担当している地元住民、自衛隊員、奉仕労働者は数年後にアスベストに由る障害が発生しないだろうか。今の内からアスベスト障害に対する補償準備をしておくべきではないか。

水俣病に関する記事を読むと、当時のチッソの言い分にもそれなりに説得力を覚えて困る。
排出しているのは無害な無機水銀、水銀を海に排出している企業は他にも有るが病気は起きていない、同量の水銀を猫に与えても水俣病を発症する猫としない猫がいる、等々。
若し俺が何の前提も無しに水俣病について、水銀原因説と当時のチッソの理屈とを読ませられたら正しい判断は出来そうもない。専門分野の話を素人が理解しようという方が無理なのかも知れない。