ゴジラシリーズ


点数:
分類:
粗筋:
総評:




ゴジラシリーズ
戦争被害が流行だった頃に作られた第一作目は戦争被害を比喩的に描いた映画だったがそれ以降のシリーズは娯楽映画とされていく。
プロレスがはやれば怪獣でプロレスをし、宇宙人がはやればX星人を出し、『おそ松くん』がはやればシェーをし、マイホームパパがはやればミニラを出し、沖縄が返還されればシーサーと闘い、公害が問題化されればヘドラと闘い、松井秀喜を出し、『とっとこハム太郎』と提携し、その他その時々の流行に乗った内容にしている。


ゴジラ 平成28年2月1日
点数:2/5
分類:怪獣 伝承 空想科学 恋愛 災害 眼帯
粗筋:伝説上の怪獣ゴジラが水爆実験で目覚め東京都を襲い水中生物を殺す薬品で殺される
総評:災害と罹災者が主人公でありゴジラそのものの出番は少ない。白黒映画な上暗い場面が多いので姿形がはっきり見えない。薬品が強力なのだろうが呆気無く倒されている。結婚に関するやり取りに割く時間をもっと怪獣に割り当てて欲しかった。

・10年近く前にテレビで観た後再度の視聴。
・みんな演技が下手。
・大戸島と東京都との位置関係が分からない。

・初めに1分間も製作者一覧が流されて退屈。
・「えいこうまる」と「びんごうまる」の名前はアルファベットの「A」と「B」から取られているのか。
ブロントサウルスが全盛を極めたジュラ紀は200万年前という事に成っている。
ゴジラは水爆実験の為に目覚めたとされているが日本近海で水爆実験が行われたのか。過去度々目覚めては魚を食べていた理由は何なのか。
・毎朝新聞
・「この儘じゃしゅごしんだんの待ってる様なもんじゃないですか」とは何と言っているのか。
・物理衛生学
・動物学者は短気。
・えみこの仕事は看護婦なのか。魚の肉が溶けただけで反応が大袈裟。
・おがたと動物学者はどういう関係なのか。
・「死の墓場」
・子供達の合唱は歌詞が聞き取れない。
・テレビ局はGHK。
・芹澤はおがたとえみこが恋仲だと知っていたのか。
・芹澤がおがたの肩を叩いた後何故おがたは引き上げられたのか。おがたは一緒に潜りはしたが特に仕事をしていない。
・引き上げ用の綱と空気を送る管が、片手で操る小刀一つで切断できるとは思えない。芹澤は若しここでの自殺に失敗していたら、後で一人に成ってから別の方法で自殺したのだろうか。
・海面が泡立ったら船は浮力を失って沈まないか。
・少年は涙を流していたが、芹澤の事をそんなに深く知っていたのか。


ゴジラの逆襲 平成28年4月27日
点数:2/5
分類:関西弁 飛行機 怪獣 空想科学 大阪城 北海道 死亡フラグ
粗筋:水爆実験に目覚めさせられたアンキロサウルスを大阪府で倒したゴジラは北海道で雪崩に封印される
総評:前回の舞台が東京都だったので次回作では大阪府にするという安直な脚本。ゴジラは序盤から登場しており、出番が遅く少ないという前作の欠点を反省している。踊りや脱走や宴会といった必要性の薄い場面に時間を割いている欠点は前作から修正されていない。巨大怪獣と同じ位建物の崩壊を見せようとしている。

・会社はやけに楽しそうだし社長が頼もしい。

・つきおかは「北緯34度東経136度の海面に鰹の大群有り」と報告しているが、この地点は和歌山県の川沿い。
・目撃した怪獣の正体を恐竜図鑑で確認するという場面は『原子怪獣現わる』と同じ。
・フレデリーホールドン博士は、これ迄化石でしか存在が確認されていなかった筈のアンギラスの生態が好戦的である等詳らかに知っている。
ゴジラアンギラスの発見された島は太平洋上に在るらしい。ゴジラは四国でもなく何故か大阪湾を直接狙っている。大阪府は四国よりも明るいからか。社長はゴジラを遠ざける為の照明弾がアンギラスを呼んだと解釈しているが、アンギラスが発見された場所から大阪湾迄は遠い。実際にはゴジラを追って来たのではないか。
・「北緯34度東経135度の海中にゴジラらしきものをレーダーに捕捉」「北緯34度30分東経134度50分ゴジラらしきものを補足」という報告が有った時点で四国のみならず大阪府も用心すべきではないのか。
・囚人の脱走場面とゴジラアンギラスの格闘場面はやや早回し。
・砲撃を受けているゴジラは大きな黒目が上を向いている間抜けな表情。
・駅構内に水が入り込む場面は合成映像である事が分かってしまう完成度。
アンギラスの死体はゴジラの白熱光で炭に成ってしまったのか。
・「北緯42度東経146度」で見付かったというものは何の大群なのか。
・つきおかからの「北緯50度東経147度30分」という報告に対して恋人は「もうすぐよその国じゃないの」と答えているがオホーツク海樺太の真横は未だ外国の領空ではないらしい。次の報告では「東経148度北緯53度。かねこ島の上空だ」と北緯と東経の順番が入れ変わっている。
海上防衛隊という組織はオホーツク海のど真ん中でゴジラと戦うだけではなく民間人であるつきおかを戦闘機に搭乗させている。
・かねこ島は氷の塊が山に積もっている。
・「残留機はゴジラをかいしせよ」とは何と言っているのか。
・「この火もあとさんびしか持たんぞ」とは何と言っているのか。
・前作の音楽は今作では使用されていない。
・前作の登場者はやまね博士だけが出て来るが数分だけの登場で特に仕事はしていない。


キングコング対ゴジラ 平成29年2月20日
点数:2/5
分類:宣伝 土人 喜劇
粗筋:パシフィック製薬がキングコングを日本に連れて行こうとする最中ゴジラが日本に上陸する
総評:キングコングゴジラというに大怪獣の対決なのに意外な程つまらない。如何に対等に見せ場を作るかに注力している姿勢は伝わるが、面白さが二の次に回されている。「キングコングゴジラが日本で闘う」という以上の話ではない。キングコング第一作目の方が遥かに客を楽しませようという精神に溢れている。コマ撮り、ギニョール、妹の人形、映像合成と様々な特撮技術の質が低い。キングコングは大蛸ともゴジラとも引き分けている。ゴジラキングコングの敵という以上の存在ではない。

・「皆さん地球は生きています」
・酋長の言葉は日本人訛りの英語と似ている。
・毎朝新聞、関東新報、東都日報
・3000年前の蓮の実という『空の大怪獣ラドン』と同じ説明。
・「キングコング」という名称を2人は知っている。
キングコングは酒を飲んだ程度で寝入っていて筏程度で運べている。
・46:50「無鉄砲にしんにゅうがかかってやらあ」とは何と言っているのか。
ゴジラ北極海から日本の松島湾上陸迄移動が早い。
・映像合成している人間は輪郭に青い線が見えている。
キングコングゴジラの元に向かった理由は「動物本能」という理屈で片付けられている。
キングコングは遠路遥々来た割に岩を2回投げただけで帰っている。
キングコングに攫われた妹は熱演。
・主人公が序盤で太鼓を叩いていた伏線が回収されている。
・妹の夫はあれだけ妻と離れないと言っていたのに、キングコングに掴まえられていた妻を入院させた後は放ってキングコング輸送作戦に夢中。輸送に同行する必要が有るのか。
・丈夫なワイヤーも凄いがキングコングを運べる気球も凄い。
ゴジラと二度目に闘うキングコングは場面毎に腕の長さが変わる。
キングコングに掴まれた妹は無事だったのか続報が無い。
・予告編の音楽は使われなかった。

こだわりはゴジラではなくタコ?! 『キングコング対ゴジラ』 [4Kデジタルリマスター版] トークショー“KING KONG VS. GODZILLA” TS〈 JapaneseClassics〉 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=NYuGBKSMaz0
中野昭慶 x 町山智浩キングコング対ゴジラ』[4Kデジタルリマスター版]トークショー Teruyoshi Nakano x Tomohiro Machiyama - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=HRMEF0s4qC4
キングコング対ゴジラトークショー他、第29回東京国際映画祭 8日目 - 2016/11/01 09:00開始 - ニコニコ生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv278896572
第29回東京国際映画祭  現在 中野昭慶特技監督), 町山智浩(映画評論家)『キングコング対ゴジラ』[4Kデジタルリマスター版]トークショーの様子を生中継にてお届けしています。

9:49:00
中野昭慶はこの作品では助監督一年生。円谷から呼ばれて就任した。
ゴジラは2作目の成績が悪く制作陣が何とかしたいと思っていた所、キングコングの企画が来て制作陣はみんなやる気が沸いた。
東宝の森ようろうさんが初めから世界で売る事を目的に作った。
・何故題名が『ゴジラキングコング』ではないのかという質問が司会者から出たが理由ははっきりしない。
・最初はゴジラが勝つストーリーが予定されていたがこの後も続くといいなという事で結末が出ない形に成った。
ゴジラスーツアクター中島春雄は、落ちた時には俺が入ったゴジラが上だったからゴジラが勝ったと答えているらしい。
中島春雄キングコングを演じる予定だったが、中島春雄の動きの基本がゴジラだったので、今回ゴジラスーツアクターを務める予定だった通称ソロモンという人と入れ替わって貰った。
キングコングの手が長い場面と短い場面とが有るが、ロングで撮る場合は長い手、寄りで撮る場合は短い手を採用していた。どの場面で切り替えるかで悩んでいた。
手の中には何でも屋に売っているマジックハンドの様な物が仕込まれている。手を後ろから前に振り下ろす動作を行うと、スーツアクターの手とマジックハンドの把持が関節に成って後ろに沿ってしまうので斜めに振り下ろす動作を採用した。
・体表面の毛はサボテンの外側の毛とナイロンの毛を使っている。
・円谷監督は大蛸への思い入れが強く映画の主人公にしようと昔から考えていたが、プロデューサーのもりが聞き付けて採り入れた。中野昭慶に言わせればこの映画はゴジラでもなく蛸映画。
伊豆の岬にて蛸を生け簀毎40〜50匹買い、蛸を撮影スタジオ迄運ぶと弱ってしまうので生け簀の側にセットを作って撮影した。
蛸は針で突付いても動かず諦めかけた時に最後の手段として製作者の一人がピンライトの光を目に当てたら動き出した。
残った蛸は旅館の板前に渡して後で2日間かけて蛸尽くしを食べた。中野昭慶はそれが理由で今も蛸が嫌い。
土人のモブシーンは二重露光を5回位繰り返して実際の人数より増やしている。背景はマットペイント。
中島春雄大日本帝国海軍軍人だったので水中特撮か得意でボンベ無しで撮影に臨んでいる。
・10:08:00以降の延長戦はニコニコ生放送では配信されず。
10:12:57 先程お送りいたしました『キングコング対ゴジラ』[4Kデジタルリマスター版]トークショーの様子は後日、後半フォトセクション後も含め録画にて配信予定です。
との事。


新作特撮『ゴジラVSヘドラ』 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=OaDfDKIQY5k
令和3年11月5日 1/5
ゴジラヘドラが対決する
・特に中身は無く『ウルトラファイト』の様な内容。


妖星ゴラス 令和2年7月8日
点数:1/5
分類:空想科学 宇宙 彗星 クリスマス 葬式 南極 記憶喪失 姉弟 恋愛 洪水
粗筋:1979年12月に現れた妖星ゴラスを避ける為地球は南極に基地を造る
総評:特撮は見所かも知れないが、物語に見るべき点は無い。主人公は明確には設定されておらず誰目線で観れば良いのか分からない。単に彗星が近付いたから避けたというだけで物語として起承転結が無い。あまりにあっさり困難を乗り越えている。記憶喪失や怪獣等、物語に絡まない要素は不要。

・予告編では「かいせいゴラス」とも言われている。予告編の「宙空600,000億万キロ」という数詞の重複はおかしい。
・序盤では海で泳ぐ季節。
無重力空間内の宇宙服やゴラスを吊るす糸が見えている。
・CRENION、PABLONIAという国家は完全な架空の国家なのか。
・たざわは知り合いの子供達に機密を見せている。
・南極基地はあっさり完成している。
・怪獣の登場は唐突。
・怪獣はセイウチに似ているが爬虫類。
・点滅が眩しい。
・日本語と英語の言葉のやりとりで会話が成り立っている。
・軌道修正用に北極へ基地を建造するとの予定だが月が無い状態で軌道を元に戻せるのか。
・余韻の無い乱暴な終わり方。


GODZILLA ゴジラ(2014) 日本語字幕版 平成30年5月25日
点数:2/5
分類:空想科学 親子 軍人 災害 巨大生物 爆弾
粗筋:日本の原発事故から15年後隠していたムートーが2体現れ繁殖を試みるもゴジラに倒される
総評:ゴジラは人間の敵を倒した後都合良く立ち去ってくれている。生物というより芹沢博士の説明47:00「自然というものは常に調和を保とうとする」1:06:00「彼は調和を取り戻しに来た」通り完全に調和を保つ為の装置でしかない。ゴジラの出番は少なくフォードが主人公。戦闘場面は迫力が有るが暗い映像が多く画面がはっきり見えない。

・日本人の声は声優が声を当てているかの様に明瞭。
・芹沢博士の登場する場面でだけ字幕が右下に表示される。
・和風の音楽は合わない。
・JANJIRAという日本の謎の地名。
カニラ対ハブラ
・国際学校
・フォードは爆弾解体という自分の能力を発揮する事が無かった。
ゴジラがムートーと共倒れした後、残りのムトーは人類がどうにかして自力で倒すのかと思ったら全てゴジラが片付けてくれた。人類がやった事はムートーの卵の殲滅のみで、基本的には芹沢博士が言っていた通り逃げていれば良かった。
・EDは7分と長い。


■空の大怪獣ラドン 平成30年3月2日
点数:2/5
分類:炭鉱 兄妹 ホラー 空想科学 記憶喪失 古代生物
粗筋:地球温暖化原水爆実験のエネルギーで目覚めたと思われるラドンを倒す為阿蘇山を噴火させる
総評:見て分かるマットペイントが多かったり空背景の繋ぎ目が見えたりラドンがもっさりしていたり映像の継ぎ方に違和感が有ったりと特撮は稚拙。技師は単なる目撃者に留まり活躍らしい活躍は無く古生物学者がほぼ主役だが、古生物学者は名前すら紹介されない。特に盛り上がりも無く思い付きの計画で難無く倒せて終わる変な終わり方。メガヌロンは放置されている。メガヌロンの方がホラー作品の敵役として印象深いし造形の完成度ももっさりしたラドンより上。

・発音が明瞭でない上にセリフ以外の音がうるさくてセリフが聞き取り難い。
・「ご存知でしょうが3、4年前、何千年か昔の蓮の実から芽が出て、花が咲いたという話も有りましたが」
・目撃した怪獣の正体を恐竜図鑑で確認するという場面は『原子怪獣現わる』と同じ。
・82分中55分に成ってからラドンの全身が映る。全身の映る場面はあまり長く無い。
ラドンという名称が説明無く付けられている。
・みんなラドンが2羽いる事に驚いていない。
・何故ラドン兄弟は噴火する地面に降り立ったのか。見えてはいないが噴石が当たっていたのか。
・ごろうの妹はごろうの遺体が見付かった事とごろうの疑いが晴れた事に対する反応を見せていない。ごろうの遺体は回収されたのか。


■大怪獣バラン 平成30年3月30日
点数:1/5
分類:空想科学 古代生物 怪獣
粗筋:東北地方で崇められて来たバランが自衛隊の攻撃で海に逃げ羽田空港を襲う
総評:田舎の住民から崇められていた古代生物が目覚めて街で暴れ新兵器で倒すという『ゴジラ』の焼き直し。バランは田舎で放置しておけば東京には来なかったのではないか。バランは陸海空淡水海水で活動できて万能。空を飛ぶ能力は一度発揮したきり。シベリアのアカボシウスバシロチョウの一種が日本で見付かった理由は判明しない儘。

・東北地方北上川の上流「日本のチベット」。いわがみ部落とされた場所は現実には宮城県最上町。
・23:00「これが都会に出て暴れ出すと大変だぞ」
27:00「断じてバランを大都会に侵入させてはいけないという事です」「我々が一番心配するのもその点です」と田舎が被害に遭っている中みんな都会の事を心配している。
・36:00「先生駄目です。ひょうもんやバズーカ砲ではびくともしません」とは何と言っているのか。
・北緯35度5分、東経140度15分は千葉県勝浦湾。
・研究員の妹は兄が死んでいても全然悲しそうな様子を見せない。