性差 労働 医療 健康

■平成26年(2014)患者調査の概況|厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/index.html
入院患者
男603800人 45.78%
女715100人 54.21%
総数1318900人 100%
外来患者
男3131000人 43.25%
女4107300人 56.74%
総数7238300人 100%


■2019年 国民生活基礎調査の概況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html
17ページ
性・年齢階級別にみた有訴者率(人口千対)
男270.8 女332.1
性・年齢階級別にみた通院者率(人口千対)
男388.1 女418.8

20ページ
悩みやストレスがある者の割合を性別にみると、男 43.0%、女 52.4%で女が高くなっており、年齢階級別にみると、男女ともに 30 代から 50 代が高く、男では約5割、女では約6割となっている(図 21)。


■変わろう、変えよう:運転中のけが 女性は男性の1.45倍 男性想定の衝突試験が影響か | 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20240307/k00/00m/040/125000c
2024/3/8 05:30(最終更新 3/8 14:51)

 自動車を運転中に事故に遭った際、女性は男性より1・45倍けがをしやすい。警察庁の持つ過去10年分の事故データを毎日新聞が分析したところ、性別による負傷リスクの差が浮かび上がった。こうした知見は近年海外で注目されており、国内でも同様の実態が裏付けられた。

 女性のほうがけがをしやすい理由は分かっていない。ただ、車の安全性能に関する基準は、運転手として男性の体形を想定している。研究開発を含めた自動車製造の世界で、性差が長く見過ごされてきた可能性がある。

運転中の事故で負傷しやすいのは……(1)
 分析には、2013~22年に起きた交通事故をまとめた警察庁の統計を用いた。毎日新聞は、2台の普通乗用車による事故で、正面衝突や出合い頭の衝突など前面をぶつけた、シートベルト着用の運転手に絞って調べた。条件の選定や分析には、自動車事故や統計解析の専門家の助言を受けた。

 対象となった運転手は計178万6680人(男性121万4032人、女性57万2648人)。「死亡」「重傷」「軽傷」「けがなし」に分類し、人的被害があった場合の大半を占める「重傷」「軽傷」に着目した。

 事故に遭った時にけがをした割合は女性が21・05%で、男性(14・51%)の1・45倍だった。年別に見ても1・43~1・47倍とほぼ一定だった。

運転中の事故で負傷しやすいのは……(2)
 車の損壊程度別に負傷率を比べると、女性は「大破」で男性の1・25倍、「損傷なし」でも1・62倍となり、小さな事故ほど男女差は開いた。男性がけがをしない程度の軽い事故で、女性はよりけがをしやすい傾向が表れた。

変わろう、変えよう:車の衝突試験、ダミー人形は「男性目線」 海外で見直し求める声 | 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20240307/k00/00m/040/190000c
 「衝突試験のダミーは、女性や高齢者など多様な人々を適切に代表しているとは限らない」

 米会計検査院は2023年、ダミーの不備をこう指摘し、適切な対策をとるよう運輸省に勧告した。

 検査院が勧告の根拠としたのは、運輸省がまとめた男女の死傷リスクに関する二つの研究だ。

 13年の研究では、1975~10年に同様の条件で発生した衝突事故を分析した。運転席または助手席に座っていた人の死亡率を男女で比べたところ、女性の方が17%(推定値、以下同)高くなった。負傷率も女性が男性を胸で26%、首で45%、腕で58%、脚で80%上回った。

 22年の研究では、15~20年に製造された車での男女の死亡率を比較し、女性の方が2・9%高いと指摘している。近年でも女性の死傷リスクの高さは変わらない。


■≪男女比較 長く続く痛みに関する実態調査2015≫長く続く痛みの対処法、男性は「我慢」女性は「くすり」男女ともに痛みを抱える人の8割、現在通院せず自己対処https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2015/2015_04_22.html
痛みを感じたときに初めにとる対処法は「塗り薬・貼り薬を使用する」(26.0%)が最多。男性は「我慢」(男性24.0%、女性18.2%)、女性は「痛み止めを飲む」が多い(男性9.3%、女性15.1%)。【Q1】
(中略)
男女で比較すると、痛みを伝えているのは男性83.9%(3,943人)よりも女性90.4%(4,250人)の方が多いことが明らかとなりました。
(中略)
自分が痛みを感じているときにパートナー(配偶者・恋人)に期待する行動は男性「そっとしておいてくれる」(69.2%)、女性「できないことを代わりにしてくれる」(83.1%)がそれぞれ最多。【Q15】
(中略)
「女性の方が痛みに強い」と考える人は約7割(68.6%)、「男性の方が痛みに強い」と考える人は約2割(16.4%)。特に女性は「女性の方が痛みに強い」(男性60.2%、女性77.0%)と捉える傾向。【Q26】
(中略)
「痛みがあってもある程度我慢するべきだ」と思っている人は半数以上。女性の方が男性よりも多い傾向(男性53.2%、女性58.7%)。【Q26】


指の変形、原因はホルモンバランス|NIKKEI STYLE https://style.nikkei.com/article/DGXMZO84786520U5A320C1000000
ちなみにヘバーデン結節で医療機関を訪れるのはほとんど女性だが、実は発症率に男女差はない。年を取ると男性も起こすのだが、なぜか男性はあまり痛みを感じず、放置できてしまうらしい。

「妊娠・出産によってエストロゲンを消費していない女性は乳がん卵巣がんになりやすいことが知られていますが、出産経験のない30~40代の女性は手の関節炎も起こしやすい。こういう人たちには低用量ピルがよく効きます」と平瀬センター長。


インフルエンザワクチンの注射はなぜ痛い?医師の視点(中山祐次郎) - 個人 - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/nakayamayujiro/20171201-00078702/
筆者は外科医として病院で働いており、毎日毎日似たような手術をしていますが、たとえ同じ手術の同じ傷の大きさであっても、患者さんの年齢や性別によって痛みの強さは大きく異なるのです。その差ははっきりしていて、痛み止めを使う回数が全然違うほどです。傾向としては若い男性は痛みを強く感じ、高齢の女性は痛みを弱く感じる方が多い印象です。


女性の訴える痛みは男性が訴える痛みよりも軽視されやすい - GIGAZINE http://gigazine.net/news/20130319-women-and-the-treatment-of-pain/
さらに2008年に救急医療での男女間の不平等について調べる目的で行われた研究では人種や階級、トリアージという要素を考慮しても、強い鎮痛剤を投与される女性は男性よりも13〜25%少なく、鎮痛剤を受け取った女性でも平均よりも16分長く投薬を待つ必要があったと報告されました。


曳尾塗中 【朝日新聞】奴隷を使った人体実験 http://eibitochuu.blog53.fc2.com/blog-entry-2987.html
南北戦争前、奴隷貿易の中心地、アラバマ州モンゴメリーで開業していたシムズは、奴隷のアフリカ系(黒人)女性の体を治療法の実験に使っていたのだ。
(中略)
 「シムズがしたことは、19世紀の女性医学に携わる人にとってはごく普通だった」。奴隷を実験に使う、麻酔なしに手術するといったことは当たり前のように行われていた。白人男性医師の間では、黒人女性が痛みを感じないか、感じても極めて少ないと広く信じられていたという。
 この偏見はまだ残っている。バージニア大が白人の医学生や研修医に尋ねた16年発表の調査では、半数が黒人は痛みに強い、皮膚が厚い、などと信じていた。


看護学教科書に差別的表現、英出版社が謝罪 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News https://www.afpbb.com/articles/-/3147594?act=all
2017年10月22日 14:55
【10月22日 AFP】英出版大手ピアソン(Pearson)が、看護学の教科書に文化および人種差別的な不快感を与える表現が含まれているとして今週、ソーシャルメディアSNS)で批判の声が上がったことを受け、謝罪した。

 問題となっているのは、ピアソン・エデュケーション(Pearson Education)の教科書「看護:概念理解型学習へのアプローチ(原題:Nursing: A Concept-Based Approach to Learning)」の「痛みに対する反応に見られる文化的差異」という、人種や宗教の違いによって痛みに対する反応が異なる場合があることを看護師にアドバイスしているページ。

 このページでは例えば、アラブ人やムスリムは「鎮痛剤を求めない可能性があるが、その代わりに、その痛みが治療のための医療処置によってもたらされたものであれば、アラー(神)に感謝するかもしれない」と説明。


 また、中国人患者は「看護師をより重要な作業から引き離したくないと考え、薬剤を求めることはしない可能性がある」。黒人患者に関しては「他の文化に属する患者よりも強い痛みを訴えることが多く」「苦しみや苦痛は不可避なものだと考えている」。ユダヤ人患者については「要求を遠慮なく伝え、支援を強く求めるかもしれない」「痛みは他人と共有し、他人に認めてもらわなくてはならないものだと考えている」などとしている。


https://twitter.com/kasuga391/status/1379097156221431810
婦人科の無痛検査が云々とかいう話題を見て思い出した話。
19世紀にクロロホルム麻酔法が発見され、それが無痛分娩に使われるようになったときも、旧約聖書の創世記にある「産みの苦しみ」の記述を根拠に、無痛分娩に反対する人々がいた。
午前0:42 · 2021年4月6日·Twitter Web App
https://twitter.com/kasuga391/status/1379097324278833152
それに対してクロロホルム麻酔法の発見者J・Y・シンプソン卿は、同じく創世記にある神がアダムを「深く眠らせて」肋骨を引き出したくだりを引用して反論した。
「私達の前に偉大な実例が示されているのに、どうして宗教上の理由で女性たちを肉体上の苦痛から救い出すのに反対する必要があるのか?」
午前0:43 · 2021年4月6日·Twitter Web App


■第2回医師の働き方改革に関する検討会 資料 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000178021.html
資料3 医師の勤務実態について(PDF:300KB) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000178016.pdf
11ページ
年代別、男女別の週当たり勤務時間60時間以上の病院常勤医師の割合
○いずれの年代においても男性の割合が女性よりも多い。

○20代では、週当たり勤務時間60時間以上の割合は、男女で大きな差は見られないが、30代~50代の男女では差が大きく、60代以降では差が小さくなる。


第9回医師の働き方改革の推進に関する検討会 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13842.html
(参考資料3)医師の勤務実態について[PDF形式:6.4MB]https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000677264.pdf
20ページ
週当たり勤務時間が60時間以上の病院・常勤勤務医の割合:性・年代別
○ いずれの年代においても、男性の割合が女性よりも多い。
○ 20代では、週当たり勤務時間60時間以上の割合は、男女で大きな差は見られないが、30代以上は男女の差が大きくなっている。
平成28年調査と比較すると、女性は50代のみ増え、その他の世代では減っている。男性は20~40代で減り、50代以降は増えている。


第15回 新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000160696.html
○ 男性の常勤勤務医のうち、勤務時間(「診療」+「診療外」)が週60時間以上は27.7%。女性については、17.3%。


女性医師の労働時間の実態とその決定要因 https://web.iss.u-tokyo.ac.jp/jss/pdf/jss6401_045068.pdf
労働時間(週)の平均
医師
男性 47.5075
女性 43.0369
一般
男性 45.9653
女性 37.2440


■筋肉作るのは牛乳か豆乳か 最新研究で知るたんぱく質|NIKKEI STYLE https://style.nikkei.com/article/DGXMZO31888640Y8A610C1000000
30歳以上の女性4686人を、卵の摂取個数ごとに「週1個未満」、「週に1~2個」、「2日に1個」、「1日1個」、「1日2個以上」と分けて解析したところ、卵を1日1個食べる女性と比較して、1日2個以上の女性ではがん死亡のリスクが約3倍になった。週に1~2個食べる群のがん死亡リスクは1日1個群に比べて約30%低下した。

(中略)

また、男性で同様の解析を行ったところ、卵の摂取個数とがん死亡との相関は見られなかったという。


アボカドは女性の内臓脂肪を減少させると判明 - ナゾロジー https://nazology.net/archives/96256
そして12週間後、アボカドを摂取したグループの女性参加者は、内臓脂肪が大幅に減少していました。

これにより皮下脂肪と内臓脂肪の比率も変化。

つまりアボカドを食べた女性は、腹部の脂肪分布が変化したのです。

ちなみに男性の脂肪分布は変化せず、男女両方で血糖値を下げる能力に影響はありませんでした。


■お酒が女性をかつてないほど死なせている、男性に迫る勢い | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/082400436/


■口腔・咽頭:[国立がん研究センター がん統計] https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/3_oral.html
人口あたりの罹患率は18.8 例(男性26.8 例、女性11.1 例)(人口10万対)
人口あたりの死亡率は6.3 人(男性9.2 例、女性3.6 例)(人口10万対)

咽頭がん - がんに関する情報 | 大垣市民病院 https://www.ogaki-mh.jp/gankyoten/cancer/intou.html
わが国における頭頸部癌の罹患数は2000年には約3.1万人で、全癌総数の5.3%にあたります。そのうち咽頭がんは約3400人であり、男女比は4:1で男性に多い。ただし、下咽頭癌の輪状軟骨後部癌だけは頸部癌の中で唯一1:5と女性に多い。これはPlummer-Vinson症候群(鉄欠乏性貧血を伴う嚥下障害)の患者さんに合併する事が多いためですが、近年では食文化の改善で激減しています。


■チック症・トゥレット症 | NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/disease16.html
トゥレット症は、人口1000人あたり3〜8人に認められ、男性のほうが女性より2〜4倍多く見られます。


転換性障害 | メンタルサポート | ながうしクリニック https://www.n-ushicli.com/mentalsupport/conversion-disorder.html
また、女性のほうが男性よりも多いと考えられていますが、その比率は報告によって2対1から10対1までさまざまです。


■院内がん登録2018-2019年 小児AYA集計報告書公表 -小児がん中央機関による2回目の報告-|国立がん研究センター
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2023/1115/index.html
小児がんの集計対象は、女児(45.2%)よりも男児(54.8%)の登録数がやや多い傾向であり、その一方でAYA世代のがんの集計対象は、女性(74.8%)のほうが男性(25.2%)よりも登録数が多い結果でした。


■高安動脈炎(指定難病40) – 難病情報センター https://www.nanbyou.or.jp/entry/141
高安動脈炎の患者さんの9割は女性です。研究班の報告では15歳から35歳の若い女性の方に発症することが多いようです。最近は男性の発症数が増えているという報告があります。


■自己免疫疾患はなぜ女性に多いのか http://www.hakatara.net/images/no3/3-2.pdf
 自己免疫疾患が女性に多いことはよく知られており、米国では自己免疫疾患に罹患している患者は 850 万人でその 80%が女性であると報告されている。本邦においても表に示すごとく、全身性、臓器特異的いずれの自己免疫疾患においても女性の比率は男性の 2 ~ 10 倍高い。


全身性エリテマトーデス(SLE)(指定難病49) – 難病情報センター https://www.nanbyou.or.jp/entry/53
疫学
たくさんの人種が生活しているアメリカ合衆国での調査によると、この病気は、白色人種には比較的少なく、アフリカ系アメリカ人などの有色人種に多いといわれています。ある特定の地域での発生も報告されていますが、日本においては、地域差などは見られません。また、輸血によって病気が起こったという報告もなく、特別な環境が病気の発症に関係しているという証拠は見つかっていません。

3. この病気はどのような人に多いのですか
男女比
平均すると男女比は1:9ほどで、圧倒的に女性に多い病気です。なかでも生理が始まってから終わるまでの期間に多く、子供、老人では、逆に男と女の差が少なくなります。

発症年齢
すべての年齢に発症します。子供を産むことの出来る年齢、特に20-40歳の女性に多いとされています。最近、発症年齢がやや高齢化してきています。


サルコイドーシス(指定難病84) – 難病情報センター https://www.nanbyou.or.jp/entry/110
2.サルコイドーシスの疫学はどのような特徴がありますか?
世界中にある病気ですが、人間しか罹らないといわれています。また、地域や人種のちがいによって、発生率や重症度にちがいがあり、たとえばヨーロッパでは南欧より北欧に多くみられ、アメリカでは黒人が白人の数倍もかかりやすく、かつ重症です。
日本では過去8回全国調査が行われました。2004年度は臨床調査個人票で調査して、人口10万人対1.7人(組織診断は1.0人)の発生率でしたが、個人票を提出していない軽症の人もいるので実際にはもっと多いと思います。性別では女性が男性の2倍で自覚症状発見が多い。年齢別では、男女ともに20歳代と50歳代以降に2峰性に多く、とくに男性は若年者、女性は高齢者に多くみられます。近年、社会の高齢化に伴って、この2峰性が高齢側にシフトしていると言われています。


■内反尖足が起こる原因、歩行での弊害とは? | 歩行分析システム AYUMI EYE https://www.ayumieye.com/club_foot/
先天性内反足
先天性内反足は,生まれてくる赤ちゃんの約 1,000 人に1 人の頻度で認める先天的な疾患です。※1

男女比は2:1 で,男の子に多いと言われています。※2


自閉症に男女差があるのはなぜか - WSJ https://jp.wsj.com/articles/SB10001424127887324826304578468022782321746
 自閉症ソーシャルスキルの欠如と反復的な行動を特徴とする発達障害で、全人口の1%以上がそう診断されている。自閉症は長年、男児の方が診断される確率が高いとして知られている。

 ただし、女児の場合、より重度の自閉症であることが多いように見える。自閉症児の男女比は全体で4対1だが、知能を考慮すると、その差はさらに顕著になる。知能がより高い水準では、男女比が8対1—10対1になる、と専門家は指摘する。


■睡眠時間と便秘、男女で真逆の影響|最新医療ニュース|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト https://medical.jiji.com/news/54069
慢性便秘のリスクについて、男性では短い睡眠時間が、女性では過度の睡眠時間がそれぞれ関連することが明らかになったとFront Neurol(2022; 13: 903273)に報告した。


■【天気痛調査2020】天気痛持ちは全体の6割?天気痛女子は約8割にも - ウェザーニュース https://weathernews.jp/s/topics/202007/070165/
性別で見てみると、男性をはるかに上回る女性の約8割の方が天気痛に悩んでいるという結果となり、性別による違いが現れました。

(中略)

性別で比較してみると、天気痛持ちの女性の約6割が「頭痛」の症状があることが分かります。一方、男性についても「頭痛」という回答が多かったものの、「関節痛」や「腰痛」の割合が女性に比べて多くなっています。特に「腰痛」は女性の3~4倍となる結果となり、性別による天気痛での痛みの違いが現れました。


■世界に2億人以上が「生後8日目に女性器切除」の衝撃 | 「女子割礼」を知っていますか | クーリエ・ジャポン https://courrier.jp/news/archives/77847/
ユニセフのデータによれば、女性器切除の被害を受けた女性は、現在世界30ヵ国に2億人以上いるとされている。


■コロナ死者、50代以下の8割は男性 誰もが直面するリスクとは [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASPB854WFPB6UTIL01C.html
東京都内で新型コロナウイルスに感染した死者を分析すると50代以下では男性が8割を占める。若年から中年の働き盛りの世代が重症化する要因の一つが、肥満や糖尿病とされ、現役世代の男性がなりやすい傾向にある。


なぜ男の方がコロナで死ぬのか「免疫の老化」に男女差か:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASP174SR9NDPULBJ005.html
 厚生労働省によると、昨年12月28日までに国内で新型コロナに感染して亡くなった男性は1898人、女性は1214人。検査で陽性が確認された人に対する死亡者数を表す死亡率は、男性が1・6%なのに対し、女性は1・2%だった。

 英国などのチームは昨年12月、1~6月までに報告された約311万人分の症例を分析した。男女で感染の割合に統計的に意味のある差はなかったが、集中治療を受ける確率は男性の方が女性よりも2・84倍、死亡する確率は男性の方が1・39倍高かった(https://www.nature.com/articles/s41467-020-19741-6#Abs1別ウインドウで開きます)。

 男女の死亡率の違いは、過去の感染症でも報告されている。同じコロナウイルスを原因とする2002~03年に流行したSARS重症急性呼吸器症候群)では、中国のチームが香港の約1800人の症例を調べたところ、男性の方が1・66倍死亡率が高かった(https://academic.oup.com/aje/article/159/3/229/79939別ウインドウで開きます)。12年に初めて確認されたMERS(中東呼吸器症候群)では、英国などのチームがサウジアラビアでの約430人の症例を調べると、男性の死亡率が52%だったのに対し、女性は23%だった(https://doi.org/10.2147/IJGM.S67061別ウインドウで開きます)。


2022年度新型コロナウイルス感染症に対する血清疫学調査報告 https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/12191-covid19-85.html

10ページ
第6回調査(2023年2月)
ワクチン接種回数が0回の率
20〜40代では男性が女性を上回るが50代以上だと女性が男性を上回る。
就いている職業が接種率に反映されているのだろうか。
全年齢
男性 2.4%
女性 3.4%


OECD Statistics https://stats.oecd.org/Index.aspx?ThemeTreeId=9#
Health

Health Status
Perceived health status by age and gender
Good/very good health, females aged 15+
2016年の15歳以上で健康状態が良いかとても良い者の率
33箇国中
男性
2番目 Japan 37%
33番目 Canada 89.1%
女性
2番目 Japan 34.1%
33番目 Canada 87.8%


Health Care Resources
Physicians by age and gender
Total female physicians
% of total physicians (head counts)
2018年の医師の女性率
31箇国中
1番目 Japan 21.81%。
31番目 Latvia 74.05%。


■外科手術執刀に男女差、難易度高い手術ほど顕著に - 大学ジャーナルオンライン https://univ-journal.jp/176117/?show_more=1
 大阪医科薬科大学によると、研究チームは国内の手術の95%を網羅している医療データベースから、胆のう摘出術、虫垂切除術、幽門側胃切除術、結腸右半分切除術、低位前方切除術、膵頭十二指腸切除術の外科医1人当たりの執刀数を男女別で比べた。
その結果、すべての手術で女性の執刀数が男性を下回っていたほか、この男女格差が手術の難度が高くなるほど顕著になり、経験年数の増大とともに拡大していることが明らかになった。


■人口動態調査 人口動態統計 確定数 出生上巻 4-37 都道府県別にみた単産-複産(複産の種類)別分娩件数 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口 https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003079161
分娩件数 2016年 全国 総数987,654件。

人口動態統計(死亡・出生・死産)から見る妊娠中・産後の死亡の現状 | 国立成育医療研究センター https://www.ncchd.go.jp/press/2018/maternal-deaths.html
出生届・死亡届・死産届のデータベースに、レコードリンケージの手法を適用し、妊娠中・産後1年未満の女性の死亡に関して検討を加えた。2015年1月1日から2016年12月31日の死亡票・死亡個票データベースを突合して65,442件の12-60歳女性の死亡データを作成した。
(中略)
上記の自殺例のうち、生児出産後(死産後は含まない)1年未満の自殺92例を抽出し検討した。

出産1年未満の自殺46件/分娩件数987,654件=経産婦が出産1年以内に自殺する確率は0.0046%。

https://twitter.com/LazyWorkz/status/1316008023974907905
とはいえ、産後の女性の自殺について、出生率とか使う計算式がよくわからなかったんで、別途計算してみました。


独身か有配偶かで異なる男女の「人生」の長さ | ソロモンの時代―結婚しない人々の実像― | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 https://toyokeizai.net/articles/-/333980?page=2
配偶関係別の死亡状況全体の傾向をまとめると、男性の場合、有配偶より独身のほうが短命で、女性の場合は、独身のほうが有配偶より長生きという、男女で正反対の構造になっています。


■最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計] https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
2016年のがんの死亡率(粗死亡率)は男性361.1、女性238.8(人口10万人あたり)。
(中略)
生涯でがんで死亡する確率は、男性25%(4人に1人)、女性16%(6人に1人)。
(中略)
生涯でがんに罹患する確率は、男性62%(2人に1人)、女性47%(2人に1人)。
(中略)
2006年から2008年にがんと診断された人の5年相対生存率は男女計で62.1%(男性59.1%、女性66.0%)。


■2.うつ病を知る https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/01/s0126-5b2.html
女性は男性の2倍程度、うつ病になりやすい。うつ病が女性に多いことは、世界的な傾向である。男女差の原因としては、思春期における女性ホルモンの増加、妊娠・出産など女性に特有の危険因子や男女の社会的役割の格差などが考えられている。また、うつ病は一般には若年層に高頻度にみられるが、うつ病の経験者は若年層と中高年層の2つの年齢層に多く、中高年層にも心理的な負担がかかっている可能性がある。


うつ病(感情障害) http://www.fuanclinic.com/byouki/a_10.htm
アメリカの国立精神衛生研究所の研究によれば、感情障害の男女比は1:2とされ、女性にうつ病が多い一方、アルコール中毒はその男女比は5:1と男性に圧倒的に多いとされていました。ところが、最近の研究によれば、調査時点でうつ病であったり、またはうつ病の既往歴のある人は100人に男性5.7人、女性5.6人と男女差がないことが明らかにされました。うつ病の年間発病率は1、000人に対し男性では2.1人女性では2.5人という結果でした。まとめてみますと、男女を問わず20人に1人は現在うつ病かまたはその経験者なのです。


https://twitter.com/4ki4/status/931988561351491584
うつ病や自殺の男女比。リスカや自殺未遂は女性の方が多いのに、自殺は男性の方が多い。


安楽死や自殺幇助が合法化された国々で起こっていること/児玉真美 - SYNODOS https://synodos.jp/opinion/society/1070/
自殺幇助を希望する人には女性が多いとも言われている。


https://twitter.com/Katsumata_Nori/status/1450773186363080705
女性ががんになった場合、男性ががんになった場合の6倍離婚率が増えるという有名なエビデンスがあります。出典:Cancer. 2009 Nov 15;115(22):5237-42
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov
Gender disparity in the rate of partner abandonment in patients with serious medical illness -...
午後7:37 · 2021年10月20日


■「歯磨きと歯磨き粉」に関するアンケート/ネットリサーチDIMSDRIVEの公開アンケート調査結果【DIMSDRIVE】 https://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2016/160531/
調査は2016年4月6日~4月22日にかけて実施し、DIMSDRIVEモニター3,801人から回答を得ています。

(中略)

男女別で見てみると、男性は3回以上歯磨きをする人は2割を下回るが、女性は3割を超え、
さらに性年代別でみると、女性20代では4割を超える。
女性の、特に20代で歯磨き意識が高い。


口臭白書2019|ブレス・ハザードプロジェクト https://www.gogohaisha.com/breathhazard/research/
11ページ
③口臭測定値「50以上」 の割合(年代・性別)
男性
若年層7.4
中高齢層9.3
女性
若年層11.5
中高齢層24.1


■「子どもの83%に新型栄養失調のリスク」を信じるな! https://www.buzzfeed.com/jp/wakimatsunaga/shingata-eiyousiccho
小学3年生男児と女児の栄養素の摂取が不適切な者の割合


摂食障害|KOMPAS http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/000583.html
患者さんの90-95%は女性であるといわれており、もっとも頻繁に発症する年齢は10代半ばであるといわれていますが、20代初期に発症する場合も5%前後あります。


■尿路結石症の予防と治療 http://www.megumino.or.jp/portal/files/pdf_file/049.pdf
上部尿路結石の年間罹患率は人口10万人対で134人、生涯罹患率(年間罹患率×平均寿命×100)は男性が15.1%, 女性が6.8%, すなわち男性は7人に1人、女性は15人に1人発症する割合となっている。


■ALS 患者におけるジェンダーと人工呼吸器の選択について https://www.r-gscefs.jp/pdf/ce08/sm01.pdf
Core Ethics Vol. 8(2012)
2003 年~ 2004 年の結果では、人呼吸器装着者の男女別構成比は男性 68%、女性 32%(すなわち男:女≒ 2:1)であったものが、2006 年には男性 63%、女性 37%(すなわち男:女≒ 3:2)となっており、男性の割合が減少し、女性が増加している。現在のところ、一般的に ALS の男女患者数はおよそ 3:2 と考えられることから、2003 年~
2004 年の時には女性は少なかったといえる。
 さらに、2006 年については、人工呼吸器を装着した在宅 ALS 療養者、及びたんの吸引に他者の介助を必要とする
在宅 ALS 療養者の状況に関する男女別調査がなされている。それによると、男性の人工呼吸器の装着者は男性患者
全体の 91%、未装着者が 9%であった。一方女性は、人工呼吸器の装着者は女性患者全体の 87%、未装着者は 13%であった。これらから、ALS の在宅療養においては男性の人工呼吸器の装着者割合が高いことがわかる。
 (中略)
表 4 に示した 2001 年度 -2004 年度に電子入力された臨床調査個人票に基づく特定疾患医療受給者の社会活動状況をみると、就労・就学・在宅療養・入院などは男性が多いが、家事労働・入所は女性が多くなっている。特に、ここで注目したいことは家族介護を必要としない入所が女性は男性の約 2 倍となっていることである。ALS は男性が多いことから考えると、比率通りであるならば男性が多いはずであるが、実際には女性の人数が男性の約 2 倍となっている。つまり、それほど ALS 患者である女性にとっては家族介護を前提とした療養には困難を伴うであろうことが推測される。


■世界各国比較|医師の男女比ランキング・年代・診療科別 https://labcoat.jp/doctor-men-women-ratio/
I-特-58図 女性医師の占める割合(国際比較) | 内閣府男女共同参画局 http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h30/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-58.html
表 1 一般医(GP)の給与の国際比較 http://pediatrics.news.coocan.jp/my_paper/nichii2010_4.pdf
日本の医者の給与の時給換算は2004年時点で5882または3344円。

図 医師の週労働時間の国際比較 http://pediatrics.news.coocan.jp/MRIC/imin_MRIC_fig.pdf
勤務医の過重労働:酷使される勤務医の実態と、その解消策 https://www.huffingtonpost.jp/koichiro-yuji/post_4867_b_3363253.html

平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/index.html
各医療従事者の性比
医師男78.9女21.1
歯科医師男77.0女23.0
薬剤師男34.1女65.9

医師の診療科毎の女性率
統計表1~17、参考1~4 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/xls/toukeihyo_H28.xls
統計表10

勤務先総数の女/勤務先総数の男女総数
皮膚科 0.4748406944
乳腺外科 0.3945396146
麻酔科 0.3876882777
眼科 0.3825319537
産婦人科 0.3578404275
産科 0.3515151515
糖尿病内科(代謝内科) 0.34771937
婦人科 0.3451523546
小児科 0.3430949991
臨床研修医 0.3238129453
形成外科 0.3004242191
腎臓内科 0.2843224092
病理診断科 0.2694136292
放射線科 0.2463944132
その他 0.2431215608
リウマチ科 0.234965902
心療内科 0.2285714286
精神科 0.2265359728
血液内科 0.2264150943
リハビリテーション科 0.2262479871
神経内科 0.2261275904
アレルギー科 0.2222222222
診療科不詳 0.2178308824
耳鼻いんこう科 0.2130069025
美容外科 0.2126436782
総数 0.2110027924
呼吸器内科 0.2067813596
臨床検査科 0.2039151713
小児外科 0.1920199501
感染症内科 0.168699187
内科 0.1641607099
消化器内科(胃腸内科) 0.1494099466
主たる診療科不詳 0.1425682508
救急科 0.1257706535
循環器内科 0.116490045
全科 0.1111111111
肛門外科 0.08577878104
呼吸器外科 0.07446808511
消化器外科(胃腸外科) 0.0623255814
心臓血管外科 0.0612049729
外科 0.05817097691
泌尿器科 0.05749079581
脳神経外科 0.05475543478
整形外科 0.04888930634
気管食道外科 0.02380952381

各診療科の女医数/女医総数
総数 1
内科 0.155353394
小児科 0.09036622347
臨床研修医 0.08409921468
眼科 0.07818987637
皮膚科 0.06721094783
産婦人科 0.06039965788
麻酔科 0.0552367623
精神科 0.05498794806
消化器内科(胃腸内科) 0.03307674364
耳鼻いんこう科 0.03071300832
糖尿病内科(代謝内科) 0.02643651349
放射線科 0.02523909494
循環器内科 0.02256434181
腎臓内科 0.01996734313
呼吸器内科 0.01925200218
神経内科 0.01730814089
整形外科 0.01618847679
その他 0.01511546536
外科 0.01304719695
形成外科 0.01211414353
乳腺外科 0.01146100614
婦人科 0.00968820465
血液内科 0.009330534173
リハビリテーション科 0.008739600342
病理診断科 0.007930954047
救急科 0.006344763238
泌尿器科 0.006313661457
脳神経外科 0.006267008786
リウマチ科 0.005893787419
消化器外科(胃腸外科) 0.005209548247
診療科不詳 0.003685560998
心療内科 0.00323458518
心臓血管外科 0.002985770935
産科 0.00270585491
小児外科 0.002394837104
主たる診療科不詳 0.002192675531
呼吸器外科 0.00217712464
臨床検査科 0.001943861286
美容外科 0.001726148822
感染症内科 0.001290723894
肛門外科 0.000590933831
アレルギー科 0.0005598320504
全科 0.0004354249281
気管食道外科 0.00003110178058


女性医師の年次推移 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000069214.pdf
○全医師数に占める女性医師の割合は増加傾向にあり、平成24年時点で19.7%を占める。○近年、若年層における女性医師は増加しており、医学部入学者に占める女性の割合は約3分の1となっている。


介護職員に占める介護福祉士の割合について(案) http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000zdft-att/2r9852000000zdr9.pdf
平成21年女性率
介護職員 75.0%
訪問介護員 88.9%
介護労働者全体 79.3%
全産業 42.6%


2019年 国民生活基礎調査の概況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html
27ページ
同居家族から介護を受ける要介護者の内
息子から介護を受けている者は11.8%。
娘から介護を受けている者は19.8%。
息子の妻から介護を受けている者は7.3%。
娘の夫から介護を受けている者は0.4%。


看護統計資料室 | 日本看護協会 https://www.nurse.or.jp/home/statistics/index.html
保健師、看護師、准看護師助産平成28年(2016) 1,660,071人内男性107,470人6%。


日本医学会分科会における女性医師支援の現況に関する調査報告書 https://www.jssoc.or.jp/other/info/info20120516.pdf
医学会の女性会員率
【科目別】本当の医師年収ランキングはこれ! | 医師の転職・求人ならエムステージ https://doctor-agent.jp/howto/nensyu/6637/


■女性医師と男性医師の働き方に違いはある? http://www.fa.kyorin.co.jp/jds/uploads/woman_event_2017chubu_okada.pdf


女性医師が担当の患者、生存率より高い 研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News http://www.afpbb.com/articles/-/3111887
2016年12月20日 12:57 発信地:マイアミ/米国【12月20日 AFP】
医療施設での治療で女性医師が担当した高齢者は、男性医師が担当した場合よりも生存率が高く、再入院の程度も低いとする研究論文が19日、発表された。
 米医学誌「JAMAインターナル・メディシン(JAMA Internal Medicine)」に発表された研究結果は、2011~2014年に100万人以上を対象に分析した記録を基にしている。
 米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院(Harvard University T.H. Chan School of Public Health)医療政策学(Department of Health Policy and Management)リサーチアソシエイトの津川友介(Yusuke Tsugawa)氏が主執筆者を務めた論文によると、女性医師の治療を受けた患者は、入院してから30日以内に死亡する確率、あるいは退院後30日以内に再入院する確率が著しく低かった。
 もし女性医師による結果が男性医師に同様に反映されたとすると、65歳超の高齢者を含む米政府のメディケア(高齢者・障害者向け医療保険制度)対象者だけでも、死亡者数を年間3万2000人減少させることができると研究チームは推定している。
 また女性医師による治療を受けた患者は、男性医師の治療を受けた患者に比べて、早死にリスクが4%低く、30日以内に再入院するリスクも5%低かった。
 同研究では、こうした違いが生じる理由の解明は試みていない。ただ、これまでの研究では、女性医師が男性医師よりも臨床基準により詳細に沿う傾向があること、さらにはより患者中心のコミュニケーションを図ることなどが分かっている。


女性の心臓発作、女性医師が担当する方が男性医師より高生存率 | ワールド | for WOMAN | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2018/08/post-53_1.php
2018年08月22日(水)15時00分
米国の科学誌サイエンティフィック・アメリカンによると、フロリダ州の健康管理当局が保有する前述期間中の約20年間のデータベースには、50万件以上が登録されている。グリーンウッド博士らはこれを次のように分類した。男性医師が男性患者を処置、男性医師が女性患者を処置、女性医師が男性患者を処置、女性医師が女性患者を処置、の4パターンだ。

1500〜3000人が死なずに済んだかも......
グリーンウッド博士によると、これらにはほとんど違いは見られなかったのだが、たった1つ、目立つ組み合わせがあった。男性医師が女性患者を担当した場合だ。心臓発作を起こした女性患者が男性医師によって緊急対応された場合、死亡する確率は全体の平均値と比べ12.4%も高いというのだ。

テクノロジーメディアサイト、ギズモード英語版によると、心臓発作で病院に担ぎ込まれた場合、死亡する確率は全体で11.9%だった。しかし患者が女性で医師が男性の場合だと、この確率は13.4%と高まった。さらに、男性医師に処置された女性患者は、病院の滞在期間も長くなる傾向にあったという。


「女性医師が診る患者は死亡率が低い」の根拠 | The New York Times | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 https://toyokeizai.net/articles/-/237316
担当医が男性か女性かが、文字どおり生死を左右する可能性があるという研究論文が、8月のアメリカ科学アカデミー紀要に発表された。フロリダ州の研究チームが、過去20年間に心疾患で病院に運びこまれた58万人を調べたところ、男女とも女性医師の治療を受けた患者のほうが、男性医師の治療を受けた患者より、死亡率が低かったことがわかった。これに対して最も死亡率が高いのは、女性患者と男性医師の組み合わせだった。

男性医師と女性医師の違いは?
これまでにも似たような研究結果はあった。2016年にハーバード大学がメディケア(高齢者向け医療保険)を受けている患者150万人を調べたところ、女性医師の治療を受けた患者は、男性医師に治療を受けた患者より、30日以内の死亡率も再入院率も低かった。死亡率の差はごくわずか(約0.5%ポイント)だったが、数に換算すると3万2000人も死者が少ないことになる。

男性医師と女性医師では何が違うのか。ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院の研究チームは2002年、医者のコミュニケーション方法に関する分析結果を発表した。それによると、女性医師は男性医師よりも患者の話を聞く時間が平均2分ほど長いことがわかった。ただ、それが積もり積もると、患者の待ち時間が増え、1日の終わりには男性医師より1時間以上遅くまで仕事がかかることになる。
(中略)
心疾患は女性と男性とで大きく症状が異なるからだ。たとえば心臓発作が起きたとき、女性は男性よりも胸の痛みを覚えることが少ない。だが医師は、胸の痛みがないと聞くと、心臓発作ではないと考えてしまうことが多い。
(中略)
バーによると、男性医師は会話の脱線を防ごうとして、患者の話をさえぎってしまうことが多い。患者の話に口を挟むまでの時間は、女性医師の場合は平均3分、男性医師の場合は平均47秒という研究もある。


女医が診ると患者は「長生き」する理由 女は話をよく聞き、慎重に判断する | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) https://president.jp/articles/-/27442
2019/04/15 9:00
カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA助教授の津川友介氏(医療政策学者・医師)を中心としたチームは2018年4月、英国医師会雑誌(BMJ)に論文を掲載した。要旨は次のようなものだ。

アメリカの約4.5万人の外科医が行った手術のデータを用いて、外科医の性別によって患者の術後死亡率(術後30日以内に死亡、もしくは1度も退院することなく死亡する確率)が変わるかどうか解析した。

すると、女性の外科医の場合、死亡率は6.3%、男性の外科医の死亡率は6.5%であり、統計的な有意差は認められなかった。つまり外科医の性別で患者の死亡率には差はなかったということだ。17年にはカナダのデータでも同様の研究が行われており、似た結果が得られている。

内科医に関しても津川氏らは研究し、16年に論文として発表している。

内科疾患の患者が入院して30日以内に死亡する確率を担当が男性医師と女性医師の場合で比較した。

結果は、女性医師11.1%、男性医師11.5%。こちらは女性医師の患者の死亡率のほうが統計的に有意に低いことが明らかになった。

(中略)

なお、男性医師・女性医師の対比ではないが、前出・津川氏の研究では、内科医の場合、年配の医師よりも若い医師が治療したほうが患者の死亡率が低いという結果が出た。一方、外科医の場合、年配の医師より若い医師が手術した患者のほうが死亡率は高かった。

「内科医は医学の進歩の速度が速く、経験の集積よりも影響力が大きく、外科医は経験の集積の影響が大きいと考えられます」(津川氏)


Women 32% more likely to die after operation by male surgeon, study reveals | Doctors | The Guardian https://www.theguardian.com/society/2022/jan/04/women-more-likely-die-operation-male-surgeon-study

Patients have better outcomes with female surgeons, studies find | Doctors | The Guardian https://www.theguardian.com/society/2023/aug/30/female-surgeons-patient-outcomes-better-studies


執刀医が男性だと女性患者の「術後死亡率」が32%も高まることが判明 | 医者も驚く思いがけないジェンダーギャップ | クーリエ・ジャポン https://courrier.jp/news/archives/276573/
医学雑誌「JAMA Surgery」に発表された論文によれば、執刀医が女性であるほうが、男性患者も女性患者も共に術後の結果が良好であることがわかった。女性患者の場合は執刀医が男性か女性かによる違いがより顕著で、女性の執刀医による手術後の合併症率や再入院率、死亡率は、男性執刀医の場合に比べてはるかに低かった。

(中略)

その結果、男性患者も女性患者も、執刀医が女性だった場合のほうが手術の予後が良好だった。

しかし、男性患者の場合、男性執刀医による手術の結果が女性執刀医によるそれよりも良くなかったケースは15%と、さほど多くない。

一方、男性執刀医による手術を受けた女性患者は、術後の死亡率が女性執刀医の場合と比べて32%も高いことがわかった。

加えて、男性執刀医の手術を受けた女性患者は入院期間がより長くなる傾向があり、合併症率は16%、再入院率も11%高くなっている。


「女性患者の執刀医が男性だった場合は執刀医が女性の場合より死亡率が32%も高い」との研究結果 - GIGAZINE https://gigazine.net/news/20220226-male-surgeon-female-patient-death-risk/
フロリダ大学医学部の外科医であるAmalia Cochran氏らの研究チームは、2007年~2019年にかけてカナダのオンタリオ州で外科手術を受けた130万人以上の患者について、手術を担当した外科医と患者の性別や患者の死亡率・合併症・入院期間などについて分析しました。

分析の結果、「男性の外科医が女性の患者を手術した」場合は「女性の外科医が女性の患者を手術した」場合と比較して、患者が合併症を発症する可能性が16%、入院期間が長くなる可能性が20%、死亡する可能性が32%高いという結果が示されました。一方、「女性の外科医が男性の患者を手術した」場合は「男性の外科医が女性の患者を手術した」場合と比べて、合併症を発症する可能性が2%高かったものの、死亡する可能性は13%低かったと研究チームは述べています。


■医師も誕生日は気もそぞろ? 手術後死亡率、1.3ポイント増―慶大など:時事ドットコム https://www.jiji.com/jc/article?k=2020121200366
 外科医が目の前の手術への集中力が低下する要因はいろいろと考えられるが、慶応大の加藤弘陸特任助教と米カリフォルニア大ロサンゼルス校津川友介助教授らの研究チームは、手術を早く終えようとするなどの影響が考えられる「誕生日」に着目。手術日を選びにくい緊急手術を対象に、2011~14年に米国の65歳以上の高齢者が受けた手術データ約98万件(うち誕生日は約2000件)と、担当外科医約4万7500人のデータを結合して分析した。
 統計処理により、患者の年齢や性別、対象疾患などの影響を補正し、同じ外科医が誕生日に行った手術と、誕生日以外に行った手術のそれぞれ術後30日の死亡率を比較した結果、誕生日に手術を受けた患者の死亡率は6.9%と、誕生日以外の5.6%に比べ、1.3ポイント高かった。


■黒人の赤ちゃんを白人の医師が世話をすると、死亡率が白人の赤ちゃんの3倍に。衝撃の調査結果に波紋が広がる|FINDERS https://finders.me/articles.php?id=2244
2020.09.07
昨年公表されたCDC(米国疾病予防管理センター)の調査結果によると、黒人の赤ちゃんが1歳を迎えるまでに死亡する確率は、白人の赤ちゃんの2倍以上だという。

さらに先月、米国科学アカデミー発行の機関誌『米国科学アカデミー紀要』が黒人の赤ちゃんの病院死亡率に関する衝撃の調査結果を発表した。

黒人の赤ちゃんの死亡率に医師の人種が影響
ジョージメイソン大学やハーバードビジネススクールなどの機関の研究者チームが、1992年~2015年の米国フロリダ州で行われた病院での出生記録180万件を調査したところ、白人の医師が担当医の場合、黒人の赤ちゃんは白人の赤ちゃんに比べて、病院死亡率が約3倍になることがわかった。

逆に、黒人の医師が黒人の赤ちゃんを担当すると、その死亡率の差は半分にまで下がったことが判明。この減少に貢献したのは、難産であったり、比較的多くの黒人の赤ちゃんの出産を扱っている病院であることもわかった。また、白人の赤ちゃんの場合、担当医の人種は死亡率に影響を与えなかった。


妊産婦の死亡率、黒人は白人の3倍 アメリカの医療に埋め込まれた差別を掘り起こす:朝日新聞GLOBE+ https://globe.asahi.com/article/14650266
CDCのデータに基づきこの割合を人種別に見ると、米国で10万人あたりの白人が亡くなる割合は2018年で14.9、2019年で17.9、2020年で19.1だった。ヒスパニック系は、2018年で11.8、2019年で12.6、2020年で18.2と、白人よりも低い数値が出ている。一方黒人は、2018年で37.3、2019年で44.0、2020年では55.3で、白人やヒスパニック系に比べると3倍近く死亡率が高い。専門家の間で「妨げることができる」とされる妊産婦死亡がなぜ米黒人女性の間で不均衡に高いのか?

(中略)

生殖に関する研究や記事を出版する「リプロダクティブ・ヘルス」による2019年の妊娠・出産における不平等と不当な扱いに関するリサーチによれば、「医療現場で不当に扱われた経験を持つ有色人種の女性の割合は一貫して高い」という結論が出されている。2700人の調査参加者の中で社会経済的に低いステイタスを持つ黒人女性の27.2%が医療の場で何らかの不当な扱いを受けたと答えた一方、同じ経験をしたことがあると答えた同条件の白人は18.7%だった。「不当な扱い」の主な内容は、「選択肢が与えられず自分で決断をさせてもらえない、怒鳴られる、怒られる、脅される、無視される、拒否される、助けを求めるリクエストに対する反応がない」だった。

2017年に発表されたNPR(米国公共ラジオ放送)とハーバード大学の「米国の差別」についての共同調査によると、「病院や診療所で黒人がゆえに差別を受けたと感じたことはあるか?」という問いに「イエス」と答えた黒人の割合は32%だった。「自分や家族が人種差別を受けるかもしれないという懸念から医者に診てもらうことや医療ケアを求めることを回避したことはあるか?」という質問には22%の黒人が「イエス」と答えた。

(中略)

2016年のバージニア州立大学による疼痛処理についてのリサーチで、「米国で白人患者が鎮痛剤を過剰に処方され使用する一方、黒人患者は組織的に適切な疼痛処理を受けていない」という結果が発表された。黒人は白人に比べ、きちんとした治療が施されていないだけではなく、世界保健機関(WHO)が定めるガイドラインの基準も下回っていることが判明した。

222人の医学生と研修医を対象に行われた調査は、腎臓結石と足の骨折を例に、白人と黒人のそれぞれの患者がゼロから10レベルでどれほどの痛みを体験しているかを推測し、適切な疼痛処置を提案するという内容だった。さらに参加者は、白人と黒人の生物学的相違について信じられているものが真実か虚偽かを問われた。虚偽の例は、「黒人は白人よりも加齢が遅い」、「黒人の末端神経は白人に比べ鈍い」、「黒人の血液は白人よりも早く凝固する」、「黒人の肌は白人よりも厚い」などが含まれていた。

結果、参加者の50%が虚偽の生物学的相違の中で少なくとも1つを真実と答え、黒人の痛みの査定を誤り、処置の提案も的確ではなかった。「教育レベルが高い人たちでさえ『肌が厚いため黒人は痛みに強い』などという科学的根拠に基づかない固定観念を持っている。このような過った認識を解き、適切な治療が行われるようにしなければならない」とマクドナルド・モスリー医師は力説する。