学問学習教育知性知能2

■「愛情あふれる子育てによって子どもは幸福に育つ」という愛着理論は間違い。子育てに関してラットの研究を擬人化するのは問題があった【橘玲の日々刻々】|橘玲の日々刻々 | 橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方 | ザイオンライン https://diamond.jp/articles/-/235005


知能だけでなくやる気や集中力にも遺伝が影響 子育ての努力に意味はあるか | マネーポストWEB https://www.moneypost.jp/824125


■遺伝的な差異が教育レベル・職業的地位・収入にどれぐらい影響するのか? - GIGAZINE https://gigazine.net/news/20220207-gene-environment-interplay-social-stratification/
人が子ども時代にどのような環境で過ごしたかは、将来に大きな影響を与えると、これまで多くの研究で示されてきました。一方で、人の人生に「遺伝子」がどれほど影響しているかどうかは研究が進んでいないとのことで、新たに、教育レベル・職業的地位・収入に対して遺伝的差異がどのように影響するのかという分析が行われました。

(中略)

分析の結果、判明したことは大きく分けて5つ。1つ目は、教育レベル・職業的地位・収入のうち遺伝的影響が最も顕著に現れたのは「教育レベル」で、逆に影響が小さかったのは「収入」だったとことです。

(中略)

研究者は興味深い点として、「子ども時代の親との関係である『共有環境』は人生の教育レベル・職業的地位・収入に大きな影響を及ぼさず、家庭以外の環境である『非共有環境』の影響が大きかったこと」を挙げています。特に経済的に有利な家庭の子どもは非共有環境の影響が強く出たことです。


■胎児性アルコール・スペクトラム障害 | e-ヘルスネット(厚生労働省https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-015.html
妊娠中のお母さんが飲酒すると、生まれてくる子どもに様々な影響を残すことがあり、胎児性アルコール・スペクトラム障害(Fetal Alcohol Spectrum Disorders, FASD)と呼ばれています。胎児性アルコール・スペクトラム障害は幅広い症状を含み、名称や診断基準も複数提案されています。

その中核ともいえる胎児性アルコール症候群(Fetal Alcohol Syndrome, FAS)については、1996年に出された診断基準では、①顔面の特異的顔貌(例:薄い上口唇、平坦な人中、平坦な顔面中央)、②発達遅滞(低体重、体重増加の遅れ)、③中枢神経系の障害(出生時の頭蓋の大きさの減小、小頭症・脳梁欠損などの脳の形態異常、感音性難聴、協調運動障害など)となっています[1]。特に知的能力障害について、非遺伝性疾患による知的能力障害ではアルコールが最多の原因とする意見もあるように[2]、大きな問題となっています。


■親が「たくさん話しかける」と子どものIQは何倍になるのか? | 絶対に賢い子になる子育てバイブル | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/226286
 親から肯定的に、豊富な語彙で、頻繁に話しかけられていた子どもは、ほとんど話しかけられなかった子どもの2倍ほどの量の単語を知っていた。小学校に通うようになると、そうした子どもは会話の少ない家庭の子どもと比べて、読む、綴る、書く能力がはるかに高かった。

 赤ちゃんはおとなのような受け答えはできないものの、しっかりと聞いている。それが子どもにとってはいいことなのだ。たとえ収入といった重要な変数の影響をとりのぞいたあとであっても乳幼児の時代から話しかけていれば、わが子のIQを上げることもできる。

 3歳を迎える頃には、親(おしゃべりなグループ)からしょっちゅう話しかけられていた子どもは、親(無口なグループ)からあまり話しかけられていなかった子どもと比較して、IQのスコアが1.5倍高かった。このIQの高さが一因となり、親がおしゃべりなグループの子どもたちのほうが成績もよかったのだろう。


■令和4年3月の大学進学者が546589人。

学校基本調査 285 都道府県別大学・短期大学等への進学者数 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000032264970

令和4年の東京大学合格者数が3,085人。
入学者数・志願者数 | 東京大学 https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/overview/e08_01_r4.html

大学生の0.5%、200人に1人が東京大学学生。


■家庭医・医学教育研究者の省察的実践録: 米国での貧困と子どもの健康(part 4) https://wannabeafamilyphysician.blogspot.com/2017/02/part-4.html
Brookings Instituteが1999年に行った分析によると,世帯の年間収入がたった1000ドル増えるだけで,算数と読解の成績は統計学的に有意な向上を示す.Panel Study of Economic Dynamicsから得られた1968年から2005年までの人口データの後方視的レビューでは,生年月日と小児早期の世帯収入の2つが,成人後の教育的または経済的到達点と相関していた.この結果からすれば,小児早期の世帯年間収入がたった3000ドル増えるだけで,SATスコアが劇的に向上し,約20%の所得増加で測定される成人労働市場での成功を遂げることになりうる.上記の相関関係は,世帯収入が最も低い群で最も強く,裕福層では統計学的有意差が見られなくなる.


■授業で数学を選択しないと脳の認知機能に悪影響を与えるという調査 - fabcross for エンジニア https://engineer.fabcross.jp/archeive/210807_lack-of-maths-education.html
イギリスでは、16歳の生徒は大学進学に関わる「A-level」の科目から数学を外すという選択ができる。今回の調査を率いた認知神経科学のRoi Cohen Kadosh教授は「思春期は、脳と認知能力の変化に関わる人生の中でも重要な時期だ。残念ながら、この年齢で数学の勉強をやめると、勉強し続けた人との間にギャップが生まれるようだ」と語る。さらに、数学を選択した人よりも収入が11%減る可能性も報告されている。

調査では14~18歳までの生徒133人を対象とし、脳の中前頭回(MFG)内の神経伝達物質「GABA(γ-アミノ酪酸)」の濃度を計測した。推論、問題解決、数学、記憶、学習といった多くの認知機能に関与するMFGにおいて、GABAは重要な役割を果たしている。

その結果、数学の勉強をやめた生徒の方がGABA濃度が低いことが判明した。科目別に分かれる前(数学を選択する/しないを決めてはいる)の14~15歳の生徒たちも調査したが、彼らにはGABA濃度の違いは見られなかった。さらに、GABA濃度を使って、19カ月後の数学的推論能力の変化を予測することもできた。


■「父親が育休取ると子の偏差値があがる」って本当?|WOMAN SMART|NIKKEI STYLE https://style.nikkei.com/article/DGXMZO50491330S9A001C1000000/?page=3
山口 先ほどのノルウェーの調査ですね。父親が育休取得した場合、育休取得しなかった場合と比べて、子どもが16歳になった時点の偏差値平均が1上がったそうです。研究チームは、「子育ての開始期間の父親の関わりが、その後の教育面での関わり方も積極的に変えたのでは」と考察しています。


■ 「心の理論」の二次的信念に関わる再帰的な心的状態の理解とその機能 https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/57401/1/eda047_330.pdf
道徳判断の理解
Mant&Pernerの研究 Mant&Perner(1988)は,計画した行動を実行する上での社会的関与(socialcommitment)の理解を調べた。
課題は以下である。男の子が女の子に「お茶を飲んだ後プールに行こう」と言う。
同意条件では,女の子がプールで会うことに同意する。
非同意条件では,女の子は別の用事があるのではじめは断るが,家に帰ると用事がなくなっており,お茶を飲んだ後にプールへ行って男の子に会おうとする。
しかしながら,両方のストーリーで男の子は計画を変え,プールに行くのをやめて部屋の片づけをする。
ゆえに,両方のストーリーで女の子はプールで男の子を待ちっづけることになる。
この後に「男の子がプールに行かなかったのは,悪いことですか,よいことですか,どちらでもないですか?」(道徳判断)がテストされ,+3(ひじょうによい)から一3(ひじょうに悪い)まで7段階で答えてもらった。
同意条件よりも非同意条件において高い点をつけた場合,道徳判断が理解できているとされた。当初,Mant &Pernerは,一次的信念の帰属ができれば上記の課題は正答可能と考え,5歳頃からよい成績を示すであろうと予測した。
ところが,実験結果は10歳頃まで正しい判断ができなかったため,二次的信念の理解が必要であることが示唆された。


■あなどれない「手書き」の学習効果 - WSJ http://jp.wsj.com/articles/SB12748367622113273976104581644331252188072
2016 年 4 月 6 日 15:04 JST
 米プリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究者により、パソコンに打ち込むより手書きでノートを取る学生の方が総じて成績が良いことが判明した。同じくノートの取り方を比較した別の研究者の実験でも、タイピングよりも手で書く人の方が飲み込みが良く、情報を長く記憶し、新しいアイデアを理解するのにもたけていることが分かった。

(中略)

 研究者によると、ノートパソコンで授業のノートを取る学生は鉛筆やペンを走らせる学生よりも多くの量を記録し、容易に講義についていける場合が多い。パソコンを使う大学生はおよそ1分間に約33ワードのペースで講義ノートを取れるからだ。一方、手書きの学生は約22ワードがせいぜいだ。

 これは短期間ならば効果を上げる。米セントルイスにあるワシントン大学の研究者らが、2012年に学生80人を対象に実施した実験で講義の直後にテストを実施したところ、パソコンでノートを取っていた学生の方が手書きの学生よりも講義で話された事実を多く思い出し、点数がやや高かったという。

 ただ、こうした優位性は一時的だ。複数の研究によると、パソコンを使っていた学生は24時間後には記録した内容を忘れてしまうことが多かった。また、大量のノートを見返しても記憶を呼び戻すのにあまり有効ではなかった。それが非常に表面的だったからだ。

 対照的に、手書きでノートを取った学生は講義内容を長く記憶でき、1週間後でも講義で示された概要をよく覚えていた。専門家らは、書くというプロセスがより深く情報を記憶に焼き付けると指摘する。また、手書きのノートはよく整理されているため、復習にもより大きな効果を発揮する。

 ともに心理学者であるプリンストン大学のパム・A・ミュラー氏とUCLAのダニエル・オッペンハイマー氏は、2014年に行った3回の実験で、学生にアルゴリズムからコウモリまで幅広い話題を聞かせ、キーボードか手書きでノートを取ってもらった。学生にはノートを見て復習する機会を与え、講義直後と1週間後に67人にテストを実施した。

 両氏は心理科学の専門誌で、手書きでノートを取った学生が記録したワード数は少なかったものの、書く時に題材をより集中して考えたもようで、耳にしたことをより深く吸収したようだと述べた。

 半面、パソコンを使う学生は機械的にノートを取り、聞いたことを一語一句そのまま打ち込んでいた。

 問題はパソコンを使う人には逐語的にノートを取る傾向があることだ。キウラ氏は「皮肉なことに、速くノートを取れることこそが、ノートパソコンを使って記録取ることの魅力だが、逆にそのことが学習(効果)を台無しにしている」と述べた。


■『子供の貧困に関する新たな指標の開発に向けた調査研究』報告書(PDF版) - c3.pdf http://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/chousa/h28_kaihatsu/pdf/c3.pdf
ヘッドスタート計画314やペリー就学前教育315等の世界的に著名な研究によれば、子供の認知的到達度の格差は公教育入学時の 6 歳時点で明白であり、学校教育の効率性は、就学前教育に依存していることが示されている。また、40 歳時点での収入、持ち家率、生活保護の非受給率とも有意な関連があるとされている316(図表3-3)。このように、幼稚園等に就園し良質の就学前教育を享受することは、貧困の予防にもつながると考えられる317。

(中略)

世帯の所得と子供の学力には明確な関連があることが、以下のように数々の調査研究から示されている。

(中略)

さらに、世帯類型も子供の学力と関連があるとされている。文部科学省「2013年度全国学力・学習状況調査」の分析から、ひとり親家庭であることは、正答率に対して負の効果をもたらすことが示されている325。この点については、PISA2000を分析した結果からも同様の結果が得られており(図表 3-8)、ひとり親家庭であることが学力(読解力)に対して負の効果を持つことが確認されている326。


■図表でみる教育2013年版 http://www.oecd.org/education/Japan_EAG2013%20Country%20Note%20(JPN).pdf
13ページ
高等教育以上の学歴取得率 
25 ~64 歳 日本 2011 46%


■平均年収1400万円、「開成・灘」卒業生とは何者か | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online http://president.jp/articles/-/21720
矢野氏は社会学者らの手による「社会階層と社会移動全国調査」のデータを用いて、常用一般労働者(男子60歳以下)の所得が何によって決まるのかを、学歴、年齢、所得、それに中学校時代の成績というデータを用いて調べた。その結果、中学3年時の成績が上位でも、中位でも、下位でも、大卒の収益率にほとんど差がないことが明らかになった(※2)。

たとえば、中学時代の成績が芳しくなく、選抜性が高いとはいえない大学に進学したとしても、進学せずに高卒として働いている者より恵まれた年収を得ることができており、具体的にその額は3割ほど増加する。成績の良し悪しにかかわらず、誰でも勉強すれば報われることが、ここには表れている。


■子どもの時に、自宅に紙の本が何冊あったかが一生を左右する:大規模調査 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/10/ok-11.php
調査では、16歳の時に自宅に何冊本があったか、と参加者に質問。その後、読み書き能力、数字、情報通信技術(ICT)のテストを受けてもらった。

その結果、本がほぼない家庭で育った場合、読み書きや算数の能力が平均より低かった。自宅にあった本の数とテストの結果は比例し、テストが平均的な点数になるのは自宅に80冊ほどあった場合だった。ただし350冊以上になると、本の数とテスト結果に大きな関係性はみられなくなったという。

本に囲まれて育った中卒と本がなかった大卒が同じ学力
さらに、最終学歴が日本で言うところの中学卒業程度(13〜14歳)であっても、たくさんの本に囲まれて育った人は、大人になってからの読み書き能力、算数、IT能力が、本がほぼない家で育った大卒の人と同程度(どちらも全体の平均程度)だということが分かった。読み書きや数学の基礎知識において、子どもの時に本に触れることは教育的な利点が多いと研究者たちは述べている。

興味深いのは、「言葉の読み書き」(いわゆる文系の能力)と「数字」(いわゆる理系の能力)が別物だと考える人が多いと思われる中、今回の調査では、自宅に多くの本があると、このどちらも強化することがわかったということだ。

(中略)

研究者らは、本がもたらす利益は世界的に一貫しており、教育水準や、大人になってからの仕事、性別、年齢、両親の教育水準とは無関係だったとしている。データが最も詳細にわたって取れたオーストラリアを例にとっても、裕福さやIQ、学校の成績などを調整した後のデータでも同じ傾向がみられ、研究者らは、どのデータを考慮して調整した場合でも、「本に囲まれて育つことには利点があるという結果が出た」としている。


■待機児童を生み出す「保育園社会主義」 「保育バウチャー」で個人を支援する制度に | JBpress(日本ビジネスプレス) http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46315?page=3
人間の脳は3歳ぐらいまでに回路ができ、教育の効果は8歳がピークだといわれる。小学校で成績のよかった子は、たいていその後も成績がいい。


■本を読むときに頭の中で「声」が聞こえる人と聞こえない人がいることが判明 - GIGAZINE http://gigazine.net/news/20160225-read-voice-in-head/
なお、発達心理学の分野では、頭の中で自問自答して物事を抽象的に考えられるようになるのが9〜10歳頃と言われていますが、幼少期の自由な遊びや会話が抽象的な思考の基礎となると考えられています。幼少期の経験不足が原因で9〜10歳頃に突然学習が進みにくくなる現象が「9歳の峠」や「10歳の壁」と呼ばれており、特に聴覚障害児は10歳以降の学習が困難になる、と以下の書籍に詳しく記されています。


■文章レイアウトだけで読む速度が2倍に? 「読書アシスト」の読みやすさの理由 - Impress Watch https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1268820.html
実際に計測すると、毎分1,200文字というのは理想的な数字であって、ほとんどの人が実現できないのが見えてくる。大学生200人の平均読み速度は「毎分650文字」に過ぎない。

(中略)

まず1つ目は「行の長さ」だ。1行の文字数が多いと、サッカードがうまくつながらずに停留時間が増える。小林さん達の調査によれば、20文字から29文字が快適であるようだ。これは出版の世界では体感的によく知られたことで、「段組み」が使われるのはこれが理由である。


■試験直前にやるべきことは? 感情のコントロールが受験必勝の鍵 http://sciencenews.co.jp/2016/02/17/post-994/
 テストでの緊張感を解くことが、成績につながることを確かめた研究がある。

 学術雑誌Scienceに以前載った論文で、方法はとても簡単。試験直前に湧き上がる不安を、紙に書きとめるだけだ。たったそれだけで緊張がほぐれ、試験の成績は劇的に向上した。

(中略)

 トルコの大学が行った研究によれば、試験に対して感じる不安は個人差が大きく、中でも年齢や性、両親の学歴、社会的経済的地位、兄弟数などが関わっている。

 例えば女子のほうが男子より不安感が強く、また兄弟の数が多い人ほど不安を感じる割合が大きかった。

 反対に不安感の少ない生徒は、自分のことを幸せだと感じるなど、自己肯定感が強かった。またボランティアやクラブなどに積極的だという特徴が見られた。


■【プログラミングは義務教育化すべきなのか?】という問題を考えてみた - paiza開発日誌 http://paiza.hatenablog.com/entry/2015/07/27/%E3%80%90%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AF%E7%BE%A9%E5%8B%99%E6%95%99%E8%82%B2%E5%8C%96%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F%E3%80%91

小学低学年へのプログラミング教育には効果がないと考えたほうがいい - きしだのはてな http://d.hatena.ne.jp/nowokay/20160106

プログラミングをはじめるのは何歳から?という話し - Togetterまとめ http://togetter.com/li/832146


■世界の建築は今 - No.85 ブック・マウンテン - KENCHIKU http://kenchiku.co.jp/world_archive/085/index.html
オランダ西部にあるサウス・ホランド州のスパイケニッセ市。人口75,000人ほどのこの街に、MVRDVがユニークな図書館をデザインした。「ブック・マウンテン」と呼ばれる建物は、文字通り“本の山”というように、寄棟の屋根形だが妻側から見ると、山のごときシャープな峰が屹立しているように見える。
さてこの図書館、スパイケニッセのこのエリアでは文盲率が10%にも及び、読書を助長するためにデザインされたもので、視覚的に目立つ存在はコミュニティにとって大きな意義をもっている。ガラス張りのスキンの内側には、それこそ本物の“本の山”があるのだ。


■「2歳未満の子供にはテレビを見せないで」、米国小児科学会が指針 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News http://www.afpbb.com/articles/-/2836362
【10月22日 AFP】米国小児科学会(American Academy of Pediatrics、AAP)は18日、2歳未満の子供にはテレビを見させるべきではないとする指針を発表した。1999年に出した前回の指針を改定した。
 学会は、子供のテレビ視聴に関する50以上の研究のうち、テレビ視聴が言語発達の遅れに結び付く可能性を示したものが複数あると指摘している。
 学会は、親のテレビ視聴が子供に悪影響を及ぼす可能性についても警告している。指針をまとめた小児科医のアリ・ブラウン(Ari Brown)氏は、AFPの取材に対し、「テレビがついていると、親はあまりしゃべりません。子供のおしゃべりの時間が短ければ短いほどその子の言語発達が遅れるという科学的証拠もあるんです」と話した。
 なお、指針が対象とするのは、ビデオゲームなどのインタラクティブ(双方向性)なゲームではなく、テレビやパソコン、携帯電話などで受動的に眺めるメディアだ。


スクリーンタイムが多い赤ちゃんに発達の遅れの可能性。最新研究で | ギズモード・ジャパン https://www.gizmodo.jp/2023/08/development-delays-in-babies-linked-to-screen-time.html
結果、2歳までに1日最大4時間スクリーンタイムが与えられた乳幼児は、コミュニケーションと問題解決能力の遅れがある可能性が3倍高いことがわかりました。一方、4時間以上のスクリーンタイムを与えられた子どもは、能力の遅れがある可能性が5.78倍高いことがわかりました。また、細やかな運動能力が未発達である可能性が1.74倍高く、個人的および社会的な能力が適切に発達していない可能性が2倍高いこともわかっています。

この研究によると、スクリーンタイムが長い4歳の子供たちは、コミュニケーション、総合運動能力と細やかな運動能力、問題解決能力、個人的および社会的な能力において発達の遅れが報告されています。

(中略)

世界保健機関(WHO)は、1歳未満の乳幼児に対しては、いかなるデバイスであってもスクリーンタイムは与えないようにと提言しています。2歳児については1時間を超えるスクリーンタイムを与えないよう勧告しています。


ジョブズは自分の子どもにiPhoneiPadを使わせなかった - withnews(ウィズニュース) http://withnews.jp/article/f0141020001qq000000000000000G0010901qq000011003A
 それからビルトン記者が「子どもとハイテク機器」に注目して取材してみると、米国のハイテク企業やベンチャー企業の幹部の多くが、家庭ではジョブズと同じようなことをしていたことが分かったそう。

 ツイッター創設者の起業家エバン・ウィリアムズ、雑誌ワイアード前編集長のクリス・アンダーソンフェイスブックのアドバイザーをしているアリ・パルトビ・・・。彼らやその妻は、自分の子どもがハイテク機器の画面を見る時間を厳しく制限し、翌日に学校がある晩はまったく使わせなかったり、週末でもアクセスできる時間を禁欲的に制限したりしているといいます。


■🎓【GoogleAppleも学歴は関係ない】大卒が必須ではない募集要項 | Findyブログ https://findy-code.io/engineer-lab/no-need-degree-job-description
IBMの米国人雇用者の約15%が4年間の学位を取得していない。
AppleGoogleで働くのに大学卒の学歴はいらない - iPhone Mania https://iphone-mania.jp/news-222999/
IBMの人材担当副社長ジョアンナ・ダーレイ氏は、同社が新規採用する人材のうち、約15%は従来の4年制大学卒ではない、と2017年に語っています。


これがグーグルの採用術だ!「学歴は関係ない」人事トップが語った10の鉄則(木村正人) - 個人 - Yahoo!ニュース http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20150520-00045877/
米紙ニューヨーク・タイムズの著名コラムニスト、トーマス・フリードマン氏によると、グーグルの社員の半数は大学の学位を持っていない。


コミュ力もリーダーシップもいらない。元Google社員が語る、本当に“優秀な人材“とは | ハフポスト https://www.huffingtonpost.jp/2018/01/16/piotr_a_23334437/
まずわかったことは、Googleでは、「どんな大学を出たか」は入社後のパフォーマンスと相関関係がなかったことがわかりました。

次にわかったのは、「これまでの人生で苦労をしたかどうか」でした。人生の中で、戸惑ったり、脱線したり、事故にあたり、病気になったり、浪人したり、好きな人を失ったり...。

そういった苦労した人たち、挫折した人たちは、会社のなかでパフォーマンスを発揮していました。

挫折というのは、自分自身を見つめ直すチャンスです。アイデンティティを作り直す機会でもある。次のチャンスを、自ら探しに行く必要があると考えられるかどうか。


MicrosoftAppleも!大学を中退して大成功した起業家たち - iPhone Mania https://iphone-mania.jp/news-139193/


■珍種?「東大女子」はいかにして育ったか | ママは東大卒 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト http://toyokeizai.net/articles/-/49158?page=5
実は、今回アンケートを取った東大卒ママ70人のうち、7割にあたる49人が専業主婦家庭で育っています。これに対し、自身が専業主婦なのはわずか6人。もし、母親が専業主婦になって子どものしつけや好奇心を育てることで、子どもが高学歴を得ているのだとしたら、共働き率が非常に高い今の東大卒ママたちの子どもは、親を超えられないのでしょうか。


■再送:喫煙者のIQ、非喫煙者に比べて低い傾向=調査 | ロイター https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-14042420100224
 この調査は、テルハショメルにあるシェバ医療センターのマーク・ウィーザー博士らの研究チームが、イスラエル軍に入隊した18歳の男性2万0211人を対象に実施。1日1本以上のたばこを吸う人は全体の28%で、一度もたばこを吸ったことのない人が68%、元喫煙者が3%だった。

 調査の結果、1日の喫煙量がたばこ1箱かそれ以上の場合、非喫煙者に比べてIQが7.5ポイント低かったという。

 研究チームは学術誌に発表した論文で「IQが低い若者は、禁煙を目的としたプログラムの対象になるかもしれない」としている。


■子供の学力、遺伝の影響が50%? | R25 http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20151016-00045328-r25
総じていうと、英語力をはじめとする学力は、生まれついての遺伝が5割。のちの勉強によって得られる学力は5割程度だといえます」

もちろん、科目や調査項目によって多少の差はある。たとえば、リスニング能力には遺伝の影響がほぼ見られないため経験の差が出やすい傾向があり、文法力の方が遺伝の占める割合が高いことがわかった。興味深いのは、英語を学ぼうとする「意欲」についても、二卵性双生児では類似性が見られないのに対し、一卵性双生児では明らかな類似性が見られたこと。つまり、英語の能力や成績だけでなく、英語に興味を持ったり、積極的に勉強しようとしたりする姿勢にまで、遺伝の影響が表れていたのだ。

「この話を一般化すると、教育方法などの環境が異なれば、能力の違いは出てくる。ただし、遺伝的な素質というものもやはりあるということ。そして、英語力の場合は、能力が高い人は文法を中心に勉強した方が伸び幅が大きいけれど、能力が低い人はそうでもない。むしろ会話式で何回もゲームをやった方が、覚えが早くなるという結果が出ています。遺伝的な素質が違えば、効果的な教育方法も変わってくるのです」


あなたがリベラルか保守かは、「気持ち悪い写真」に対する脳の反応でわかる(研究結果) http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/30/maggots-reveal-liberal-or-conservative_n_6395006.html
ただし、モンタギュー教授によると、遺伝子が政治的な考え方に及ぼす影響は固定的なものではなく、ちょうど「身長の遺伝」と同じようなものだという。つまり、「人の身長は遺伝によって決まるが、遺伝だけで決まるわけではない。人の最終的な身長は、栄養や睡眠、飢餓などで変わりうる。とはいえ、背の高い人の子供はやはり背が高い傾向があり、そこが出発点になると考えてもいいだろう」とのことだ。


環境よりも遺伝?子どもの知能指数に親のしつけはほとんど影響しないことが判明(米研究) : カラパイア http://karapaia.livedoor.biz/archives/52177841.html
ビーバー教授らは、「National Longitudinal Study of Adolescent Health(全米青少年の健康に関する長期的研究)」のデータのうち、全国を代表するサンプル5,500〜7000件から選んだ養子ではない若者と、250〜300件のサンプルから選んだ養子の若者を対象に、IQテストであるピーボディ絵画語彙検査(PVT/絵や写真を見せながら行う語彙力のテスト)を実施。

 同検査の1回目を対象者が中高生(13歳から18歳)のときに、その後2回目は彼らが18歳から26歳になった段階で行った。さらに、調査対象者の両親の育児に関する行動についても分析した。

 その結果、親による読み聞かせや積極的な会話などの行為が、子どもの後年のIQに目立った影響を及ぼしたという証拠は見つけられなかったという。

 ビーバー教授は、「過去の研究結果で、親のしつけが子どもの知能の発達に影響するとされたのは、そもそも読み聞かせなどを行う親には知能の高い人が多く、遺伝的な要素が隠されていたと考えることができます」と語った。


全文表示 | 天才は「生まれ」か「育ち」か 努力も遺伝の影響だとすると... : J-CASTニュース http://www.j-cast.com/2014/09/23216302.html?p=all
2014年6月、『Psychonomic Bulletin & Review』に掲載された新しい研究結果によれば、「すぐれた音楽家は、その技能を獲得するために必要な長時間の練習ができるよう遺伝子にプログラムされている」という。米ミシガン州立大学心理学教授のザック・ハンブリック氏らによって発表された。

(中略)

ハンブリック氏らは、名人級の音楽家は普通の音楽家よりもはるかに多く練習しているという調査結果を得た。そのうえで双生児法を用い、「より多くの練習を行う傾向は遺伝の影響も受けている」という結論に至った。


ハーバード大教授「崩壊したアイビーリーグを立て直せるのは学力テストだけ」|Kodai Kusano|note https://note.mu/kodaikusano/n/na0eec44b0e27
マット・マグーは、さらに、青年期のテストの点数は、養子の親(養子に出された子供達の)ではなく、生みの親の経済的地位だけと関連している、というデータを提示している。つまり、これらの点数を追ってみると、共有された遺伝子を反映しているものであり、経済的な特権ではないことがわかる。


■根強い日本の“母乳信仰”に宋美玄医師「妊娠37週以上の正産期に生まれた赤ちゃんなら、完全ミルクでも問題ない」 | 国内 | ABEMA TIMES https://times.abema.tv/articles/-/10017702


生理、セックス、妊娠・出産…迷信だらけの“性の世界”はフェムテックでどう変わる?【産婦人科医・国内プレイヤー座談会】 - Woman type[ウーマンタイプ]|女の転職type https://woman-type.jp/wt/feature/16667/
荻野:母乳育児に関することで言えば、世界五大医学雑誌の一つであるランセットの発表によると、母乳を与えられずに育った子どもたちは認知力低下などの傾向が見られるそうです。これによる世界経済の推計損失額は、2012年の調査で約36兆円と言われていますね。


母乳育児推進の問題点――粉ミルクは本当に悪いのか!? / 森戸やすみ / 小児科専門医 | SYNODOS -シノドス- https://synodos.jp/science/15855
母乳で育てられた子どもは成人してから知能レベルが高く高収入であるという研究論文が、イギリスの権威ある医学雑誌『ランセット』に掲載されました(※3)。ブラジルで新生児約3500人を30年間追跡調査したもので、30歳の時点でIQが約4ポイント高く、収入は1か月あたり約1万3千円多かったというものです。
(※3)Bernardo Lessa Horta Lancet Glob Health. 2015 Apr;3(4):e199-205. doi: 10.1016/S2214-109X(15)70002-1.
しかし、反論もあります。ロンドン大学の研究で一卵性双生児11000人が協力したものです(※4)。母乳育ちと粉ミルク育ちの子に分け、IQを測定したところ2歳の時点で女児には有意差があったようですが、16歳には男女ともその差が消失したとのことでした。つまり、現時点で「母乳育児でIQが高くなる」とするのは不適切でしょう。
(※4)von Stumm S PLoS One. 2015 Sep 25;10(9):e0138676. doi: 10.1371/journal.pone.0138676. eCollection 2015.


母乳と子どもの知能指数との関係、より明確に - WSJ http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424127887323670304578637010204864232
2013 年 7 月 30 日 16:23 JST

 母乳を与える期間が長いほど、子どもがより賢くなるようだ。これは、米医師会が発行する医学誌「JAMA Pediatrics(小児科学)」に29日掲載された論文の結論だ。

 多くの点で、この論文は母乳育児の支持者を驚かせるものではなかろう。彼ら母乳支持者は長年、母乳育児と知力との関係を自明とみなしており、その主張の裏付けとなる論文が1つ増えただけだ。

 これに対し、母乳育児と知力の関係を懐疑的に見る人々は、知力に最も関係があるのは母親の賢さだとの見方になお固執し続ける公算が大きい。彼ら懐疑派はまた、母乳育児を求める社会的な圧力自体が親を疲弊させ、ひいては子どもの発達に問題をもたらしかねないとなお主張し続けるだろう。

 しかし今回の論文は、母乳育児の比率を上げるために取り組んでいる公衆衛生当局者を力づける可能性が高い。米疾病対策予防センター(CDC)によると、母乳育児の比率は子どもの誕生時には75%前後だが、1歳の誕生日を迎える頃には平均25%にまで落ち込む。

 授乳と知力との関係を調べたのは今回のJAMAに掲載された研究が初めてではない。だが、研究チームはこの論文には、より説得力があるとしている。調査の規模や母親の知能指数(IQ)、子どもの育て方などの可変要素を排除する方法といった観点からだ。論文の主執筆者でハーバード大学医学大学院の助教(小児科)を務めるマンディ・ベルフォート博士によると、以前の研究では、子どものIQに影響をもたらし得るその他の要素を調整するのが難しかった。また、調査対象の数が少なすぎたり母乳育児の期間を考慮に入れていないなどの難点があった。

 今回の研究では、何冊の本が入手可能かといった要素に基づいて子どもの環境を評価し、それぞれの母親のIQを調べた。これに加え、IQに影響をもたらし得る要素、例えば保育状況、収入、親の学歴などに関する詳細な質問も行った。その後、研究チームは統計的モデルを用いてこういった要素を取り除いた。ベルフォート博士は「この結果が授乳とIQとの真の関係」を示すと信じていると述べた。

 同博士によれば、母乳育児についてランダム(無作為)化すること、つまり母乳育児グループとそうでないグループに分けて実験するのは難しい。一部の子どもを母乳を与えないグループに入れるのは非倫理的だからだ。このため、研究者の選択肢は同博士が行ったような観察的な研究に限られる。

 この研究では、ボストン小児病院の研究チームが1999年から2010年まで、1312人の子どもとその母親を追跡した。チームは1歳の誕生日を迎えた時点でどのくらい多くの子どもが母乳を飲み続けているかを調べ、その後、3歳と7歳になった時に知能検査を実施した。

 知力には、生まれつきと育った環境が相まって奇妙な影響を及ぼすため、そこから1つの要素を抜き出すのは難しい。母乳育児はまずもって母親の階級や経済的な豊かさと大いに関連しており、より豊かで高学歴な女性は母乳育児の実践を選択する傾向にある。

 3歳のときに受容言語(聞いて分かる言葉)について調べたところ、誕生から1年後に母乳を飲み続けていた子ども(母乳群)のスコアは、粉ミルクで育った子ども(粉ミルク群)のそれを上回った。つまり、母乳群は何を言われているかを粉ミルク群より理解していたということだ。7歳児に行った言語性検査と非言語性検査でも母乳群のスコアの方が高かった。

 3歳児の検査では、母乳育児の期間が1カ月増えるにつれて、IQのスコアが平均0.21ポイント上がっていた。また7歳児の検査では、母乳育児の期間が1カ月増えるにつれて、言語性のIQが0.35ポイント、非言語性のIQが0.29ポイント上がっていた。ベルフォート博士によれば、母乳育児を1年間続けた子どものIQは、そうでない子どものIQを約4ポイント上回った。IQの平均が100前後であるだけにこれは有意な差だ、と同博士は指摘する。ここで言う母乳育児を1年間続けた子どもとは、食事の一部として母乳の摂取を続けた子どもを指す。生後6カ月前後に離乳食を始める前に母乳のみを与えられていた子どものスコアはさらに良かった。

 ベルフォート博士は「個々人に焦点を当てると、2ないし3ポイントのIQの差を見分けるのは難しいが、社会全体では大きな問題になる」と述べ、IQを全体的に底上げできるのであれば、補習授業に費やさなければならない支出が減るかもしれないと指摘した。

 これに対し、skepticalob.comというブログの著者である産科医のエイミー・チューター博士は、母乳群のIQが4ポイント高かったという結果に納得していない。同博士は、それがただの偶然による変動でないことを証明するには、もっと大きな差が必要だと指摘する。同博士は「知力は多元的であり、1つのことが直接大きな差をもたらし得るという考え方には賛同できない」と述べ、「米国人のIQは徐々に上がっている。母乳育児の比率が下がったときも上がったときも、IQは上がっていた」と付け加えた。


■論文記事:知的障害児の増加と出生時体重ならびに母年齢との関連 201412-01 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供 https://www.hws-kyokai.or.jp/paper/120-2016-02-15-03-07-32/616-201412-1.html
結論 1973~2012年度の40年間で,母の平均年齢は4.2歳上昇し,出生時体重は200g減少した。その間,知的障害児の発生率は,中軽度を中心に確実に増加した。各年の中程度知的障害の発生率は,数理モデルを適用することにより母の平均年齢と出生時体重の2要因だけで,ほぼ完全に説明される。近年では出生時体重の減少は止まっているが,母年齢の高齢化はなおも進行しており,知的障害児の割合は今後も増加すると予想される。


発達障害と知的障害 「IQ70以上」が生きづらいのはなぜか?:日経ビジネス電子版 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00369/052700021/

宮口:知的障害の障害認定基準は、都道府県によって多少の違いはありますが、今はだいたい「IQ(知能指数)70未満」で、「IQ75未満」とするところも一部あります。さらに日常生活における援助の必要が認められると「知的障害」と判断されます。

(中略)

 実は、「IQ70未満」という知的障害の定義は1970年代以降のもので、それ以前には「IQ85未満」とされていた時期もあるのです。この2つの基準の境となる「IQ70~85」に該当する部分は「境界知能」と位置付けられています。一般に「グレーゾーン」と呼ばれることもあります。かつては知的障害とされていた時期があったのに、今は障害とされなくなったのが境界知能です。

(中略)

宮口:IQだけで判断すると統計上14%いることになります。単純に数字だけで考えれば、35人クラスのなかに5人は境界知能の子がいることになります。日本の人口に当てはめると約1700万人。

(中略)

知能指数正規分布ですから、統計的には人口の約2%の人がIQ70未満に該当し、知的障害の可能性を持つはずです。しかし、厚生労働省が把握している知的障害者は1%未満です。2000年代まで遡ると0.5%もいませんでした。それだけの人が支援の枠から漏れてしまっているのです。

 つまり、日本の人口の1%以上を占める人たちが、IQ70未満なのに知的障害と診断されていない。いい見方をすれば、社会のなかでうまくやれている人が多いのかもしれないし、悪く考えれば、気づかれないまま困っている人が多いのかもしれない。

宮口:その通りです。