原作の有るアニメ映画の感想

点数:
分類:
粗筋:
総評:




■風を見た少年 平成30年8月31日
点数:2/5
分類:冬至 祭り 軍隊 狐 鳥 親子 物理学者 超能力 飛行船 オカリナ 女装 漁 ボーイミーツガール レジスタンス 気違い
粗筋:両親が事故死したアモンは熊に出会った後モニカに拾われレジスタンスと共に光遊びの力でブラニックを倒す
総評:芸能人ばかりが声優を務めているが違和感はあまり無い。登場者にも物語にも魅力が無い。鑑賞に耐える点は作画だけ。アモンには一貫した自分の意志というものが無く行き当たりばったりで行動している。

原作未読
第一次世界大戦時の科学力が有り、古代の遺産を手にした子供が超能力で浮かび、軍人が子供を襲い先祖の地を探すという点は『天空の城ラピュタ』と似ている。原作は同作より3年前に発表されている。
・ブラニックは左耳、マリアは両耳に耳輪を着けている。何か意味が有るのか。

・村は東南アジアや南米風。銃は100年前に封印したらしいがみんな銃の使い方を知っている。訓練だけは行っていたのか。


マイマイ新子と千年の魔法 平成29年2月8日
原作未読
点数:2/5
分類:山口県 転校生 金魚 イマジナリーフレンド 自殺 
粗筋:戦後10年の山口県の小学校にて東京都から転校して来た女子生徒と金魚を飼う
総評:作りは丁寧だがはっきりした起承転結や本筋というものが無く何を伝えたいのか分からない。如何にもな売れない映画。保健の先生の結婚、金魚の死、たつよしの父の自殺、祖父の死、主人公の引っ越し等実体験を元にしている為だろうが展開が唐突。当時の風俗がよく調べられてはいるが、よく調べた事をわざとらしく見せ付けている。イマジナリーフレンドや1000年前の空想は特に物語に関わりは無かった。

・学校生活はあまり描かれない。
・学年の違う男子生徒と女子生徒が仲良く金魚を飼うという世界観は不自然。田舎だから金魚位しか娯楽が無いのか。
・保健の先生が既婚者相手に失恋してやけに成って結婚したからといってそれがどうしたという気がする。一々幻滅するみつるはませている。
・バーカリフォルニアの店員はみんな良い人間として描かれているが、たつよしの父がここの博打が原因で自殺した事は事実なのか。

・声優はみんな下手。主人公の妹役と母親役だけはまだまし。
・みんな性格が記号的。主人公は不自然に純粋で嘘臭い。
・主人公が「みんなええ人ばっかりっちゃ」と言っている通り悪人はこの作品には出て来ない。

・「うるせえ」「てえへん」
・住共銀行
・舞台は戦後10年。
・転校生は主人公席。
・「ほーたーちょきさん」
・「うーっ」
・主人公は転校生とすぐ打ち解けている。
・自殺 鈴木たつよしの父 首吊り 借金が有るから
・「ぐさ、ぐさ」
・父親が自殺した翌日には子供が親戚の下に引っ越している。母親は子供が可哀想な目で見られる事を避けようとしたのだろうが、親戚の方にそんな余裕が有るのか。


人狼 JIN-ROH 平成28年2月4日
原作未読
点数:2/5
分類:警察 共産主義 恋愛 裏切り 密偵
粗筋:過激派に対抗する特機隊を公安部が潰そうと色仕掛けで隊員の一人を過激派一味に仕立てんとする
総評:見た目や設定は格好良いが話がよく分からない。公安部や特機隊や警察組織の関係が分かり難い。狼というより狐と狸の化かし合い。伏を騙す公安部を特機隊が騙している。何故公安部は女を囮にしたり銃撃戦迄して特機隊を潰したいのかが分からない。伏が女にほいほい引っかかる軽い男でなければ話が成り立たない。

・聞き取り難いセリフが多い。
・「にうすででがかれ」とは何と言っているのか。
・下水道は破壊活動にしか使われない様な無駄に立派で都合の良い構造をしている。
・自殺 赤い服の少女 自爆 警察に捕まりかけたから
・下水道を壊す位の爆発なのに強化装甲服のおかげで打撲程度で済んだとされている。
東西新聞、週刊民衆
・「ごろんぼう」
・姉は不思議ちゃん。死の間際にも赤頭巾を朗読している。


■アシュラ 平成25年2月24日
原作既読
・映画館の映画を6年かその位久し振りに見た。
・技術賞は与えて良いが、尺が短く深みも見応えも無い。登場人物も事件も原作から大きく削られている。
・75分という短編作品なのに予告編が長かったので見所は何度も観て覚えてしまっている。
・明るい画面と暗い画面が極端。
・EDの歌は全然合っていない。
・アシュラは歯が多い。セリフは少ない。
・結局最後に坊主が引き取る事に成るのなら、最初に出会った時に坊主が引き取っておけばこれだけの大事件は起きなかったのではないか。
・地頭は息子も馬も自身も殺され、悪役の様に描かれながら完全な被害者。
・アシュラが川に落ちた際の出血量はアシュラの体積に対して多過ぎないか。
・原作に有った辛さや苦悩や恐怖は殆ど無くなって感動作品に仕立て上げられてしまっている。完全に若狭と二人の物語と化している。
・わざわざアシュラという作品を選んでいるのに、映画という不適切な媒体な為、案の定残酷描写は削られている。若狭が人肉と言われた肉に飛び付く場面を改変して若狭を極端に立派な人間にした為、苦悩と同時に作品の深みが半減してしまった。
・アシュラが出家するという結末だけは原作者の意図通りになっている。


河童のクゥと夏休み 平成25年5月18日
原作未読
・主人公が異世界の住人と出会い騒動に巻き込まれつつ友情を育む、という筋書きは特に変わった内容ではない。作りは丁寧だがやはり全体的には子供向けで観ていて退屈。
・一家はクゥとの出会いから発生した諸問題に終始振り回されっ放しで、一番重要なクゥの取扱問題をキジムナーが横から解決してしまった様に、基本的に物語の客体に据えられている。自分達で解決できた問題が何も無い。カタルシスに乏しく娯楽作品を見ているという気分に成れない。
・劇中でクゥは悪意の無い疫病神であるかの様に扱われ、一家は碌でも無い夏休みを味わっている。食費は嵩む。飼い犬は轢き逃げされる。主人公は友達に嘘をついてしまう。友達からの仲間外れは継続中。友達は河童を見せてくれなかった事をずっと恨むだろう。世間の好奇の目はクゥの移住迄続く。父親は取引先の要望に従った結果クゥを苦しませてしまっただけでなく、その後も番組を台無しにしクゥを逃した事で取引先からは批難された事だろう。報道機関に囲まれたせいで会社を休んだりもしている。
・・一家のその後が描かれたとしたら、夏休み前より辛い生活に成っている筈だ。その意味で『河童と人間は一緒に暮らしていけない』というクゥの言葉が真実だったとは言える。
・主人公の成長が描かれている様でいて目に見える変化は無い。『夏休みに友達を助ける一人旅に出る』という展開は何か起こりそうな気にさせるが、得られたのは座敷童子からのここ100年は河童を見ないという情報のみ。この旅はクゥを意気消沈させるだけに留まってしまった。
・クゥの父の乾燥した腕は死んだ犬を助ける薬に成るのかと思ったがそんな事はなかった。
・テンポが早くて澱み無く話が進む。
・東京タワーに登る展開はよく分からない。登らせる意味は有ったのか。東京タワーから飛び降り自殺を試みる展開は同監督の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』と同じ。
・主人公と父親は河童をどう飼うか、飼うとどうなるのか何も考えずに出て行こうとするクゥを無計画に引き止めている。気持ちは分かるが、今後発生する諸問題は全てこの判断に起因し、自業自得に思える。
・主人公には河童の事を打ち明けられる親友は居ないのか。
・クゥは聞き分けが良く自分の状況を受け入れて我儘を言わない。
・クゥが帰る展開は唐突。原作は知らないがこれは夢落ちと同じ位頭を使っていない脚本に見える。

制作
・主人公が転んだ時、右足に脱げた筈の靴が描かれていた。
・顔の表情の変化が写実的に描かれている。
・子供と母親の描写はとても自然。
・背景音楽は如何にも子供向けの曲も有る一方で子供向け作品では滅多に聴かない曲も選ばれている。座敷童子は100年以上生きているらしいが、歌は昭和中期の曲風。

設定
・主人公の男の子と妹と犬という家族構成や背景の人間の顔の描き方は同監督の『クレヨンしんちゃん』と同じ。『クレヨンしんちゃん』主演声優も脇役として出演している。
・石の中から見付けた昔の生物の仲間を探す旅という点は『ドラえもん のび太の恐竜』と似た設定。
・小学生を一人で泊めてくれる旅館が有るのか。
・河童や座敷童子に年月の間隔が有るのか。暦は理解できるのか。
・河童と龍は人間に見えるのに座敷童子は見えないのか。
・母親はクゥの食費に頭を悩ませていたが幾らなのか。毎日刺身を食べるのか。
・プール帰りの子供達はみんな同じ靴を履いている。