外国映画 空想科学

2001年宇宙の旅 日本語字幕版 平成30年2月7日
点数:2/5
分類:空想科学 類人猿 宇宙船 月面基地 人工知能 宇宙人
粗筋:月で人工物が発見され故障を理由に回路を切られかけた人工知能が人間に反撃する
総評:同じ曲ばかりが繰り返し流される上場面の変化が乏しく退屈な作品。意味不明で眠たく成る。娯楽よりも芸術寄り。視聴者はどこを楽しめば良いのか。満足感は無く変な映画を観たという視聴感だけが残る。拘りの有る妙な映画である点だけは評価する。

・翻訳機の選択肢にはJAPANESEも有る。

・呼吸音がやたら多い。物語の展開に直接拘わるのは宇宙飛行士1人だけ。
・宇宙人がいるという作品だが宇宙人の遺物しか出て来ない。
・ただ壊れて人間に反撃したハルは何の為に出て来たのか。尺を食っている割に存在が謎。

・2時間29分の作品でセリフが出て来るのは25分後。
・ハルの停止に意見を述べていない冷凍睡眠中の人間達は巻き添えで殺されている。
・ハルは自信満々に人を殺しかけていた癖に、非常エアー・ロックから侵入される可能性を軽んじていたし、記憶回路を弄られる際は情け無く命乞いをしている。
・宇宙飛行士が辿り着いた場所はどこなのか。食事をしていた黒い服の老人か巨大な赤ん坊のどちらかが知性体なのか。


■ドラゴン・ナイト 日本語字幕版 平成29年10月3日
点数:1/5
分類:特撮 空想科学 未来 怪物 ファンタジー
粗筋:未来世界で戦争中将軍の元から逃げ出した奴隷達と追っ手は怪物に襲われる
総評:完成度はデザインも小道具も設定も脚本も素人並。セリフが少なく登場者の心の動きも乏しく退屈。奴隷は将軍から逃げる事が目的だったのに途中から怪物退治が目的と化している。取り敢えず将軍は死に目的であった自由は手に入れたが、怪物は野放しという締まらない落ち。舞台が未来であるという設定は特に意味が無く、単に撮影場所として近代的な建物を使わざるを得なかったという都合で後付されたのではないか。

・日本刀は木刀の様に片手で持てる位軽い。
・剣が主な武器だが拳銃も有る。
・怪物は3DCGなのにコマ撮りの様に動きがぎこちない。意図的にコマ撮りらしく見せているのか。
・この世界でも狼男や吸血鬼が知られている。
・盗んだ銀は煉瓦状だったが、焚き火に焼べた銀は銀貨。
・炎は最低1200℃で銀の融点は961℃以上だが、銀貨は合金なのか焚き火に焼べると飴の様に溶けている。
・将軍は脇役で出番も少なくあっさり殺されている。
・冒頭の古よりの戒めは物語に関係無かった。


ザ・コア 日本語字幕版 平成29年9月26日
点数:2/5
分類:空想科学 地球物理学 ハッカー 軍人 宇宙飛行士 タバコ
粗筋:人工地震装置のせいで止まった地球の核の対流を原子爆弾で再起動させる決死隊が作られる
総評:架空の合金やハッカーが万能でしらける。登場者の掘り下げが足らない。仲間が一人ずつ死んで行く、些細な事を伏線として利用する、という物語の雛形に沿った展開。特殊な乗り物で未知の世界に行き船外活動を行うという点は『ミクロの決死圏』の様。帰還の危機が架空の合金の力で攻略されている為、どういう理屈で助かっているのかいまいち腑に落ちず物語としての盛り上がりに欠ける。素材が発電機にも使えるとして何故それまで使わなかったのか、そんなにすぐに発電機に利用できるものなのか、熱で発電してしまう合金なんて乗り物の外壁としては危険ではないか、という疑問が湧く。

・「オーストラリアと日本でも先月同じ事が起きています」、ASAHI SHINBUN
エンデバー号はCGが安っぽい。
・19:00「The end of world」を「"人類滅亡"です」と訳している。
・都合良く穴掘り機と地底探査船を作れるブラズルトン博士が登場した。とんでもない乗り物が3箇月で完成している。
・34:00「MIT」を「有名大学」と訳している。
・乗り物に乗って地中に行く役目は頭脳労働者にやらせず宇宙飛行士か誰かにやらせれば良いのではないか。
・「いい知らせと悪い知らせ」
・主人公は大学教授の割に筋肉質。
・主人公は地球の核に原子爆弾を打ち込むという地球を危機に晒す計画は実行しているのに、デスティニーという選択肢に対しては危険だと反対する基準が分からない。
コンラッドは生きて帰りたいと騒いでいたが、3箇月で急造した地底探査船に乗る時点で命を大事にしているとは思えない。
・1:32:00「総数」と「素数」の駄洒落翻訳。
・自殺 ブラズルトン博士 生還できない作業に志願する 仲間と地球を守る為


フィフス・エレメント 日本語吹き替え版
点数:3/5
分類:エジプト 宇宙人 遺跡 未来 空想科学 猫 架空言語 おかま 難聴 ギャグ
粗筋:エジプトに宇宙人が現れて300年後の2263年に予言通り敵と味方が
総評:空想科学面は安っぽいがデザインと性格設定とギャグが独特で面白い。特にルビーの個性が面白い。危機は地球規模に大袈裟だし主人公は万能過ぎる。ゾーグの雇い主のシャドウや敵の正体は秘められた儘。

・女の裸

・13:00「相手はとうして招かれざる客」とは何と言っているのか。
コーネリアス神父は左目が血の様に赤かったが後の場面では治っている。
・タバコはチャコールフィルターが長い。
・大統領が神父の与太話を信じている。
・女は文字から発音を理解している。銃の扱いも知っている。
コーネリアス神父はリールに英語で話しかけていて、異国語で返事を受けている。
・宇宙連邦、教会、ゾーグ社、耳長宇宙人とうまい具合に組織がぶつかり始めた。耳長宇宙人はゾーグ社がコーベンを狙っている事やディーヴァが石を運んでいる事をどうやって知ったのか。
コーネリアス神父が機長に変装して乗り込んだのかと思った。
・何故ホテルの爆弾探知機は時限爆弾の残り時間が分かるのか。
・日本語吹き替え版でも爆弾の秒読みは英語。
・耳長宇宙人は爆弾の秒読みが止まった事でゾーグが時限爆弾を止めた事に気付いている。
・出会って数日の男がその場凌ぎで女に愛していると言っただけでそれが鍵として認められてしまうという認証機構は出来が悪い。
・地球の99km迄巨大な隕石が近付いて静止したらそれだけで大きな影響が起きる筈。
・製作者一覧に日本語吹き替え制作陣は掲載無し。


第9地区 日本語字幕版 平成28年11月18日
点数:2/5
分類:社会風刺 空想科学 宇宙人 難民 二足歩行ロボット 車椅子の悪役
粗筋:1982年のヨハネスブルグに宇宙難民が漂着してから28年後、軍事会社MNUは宇宙難民を収容キャンプへ移送しつつ武器を盗もうとするのだが、職員のヴィカスが燃料に曝露し体に宇宙人の遺伝子が混ざってしまう
総評:見応えに欠ける。差別する側がされる側に転落するという安直な構成。ドキュメンタリー番組を模すなら徹底して欲しい。社会風刺としてもアクションとしても空想科学としても中途半端。登場者に魅力が無い。
・宇宙人は表情がアメリカアニメの様にぐにぐにと動く。
・ノートパソコンとテレビはソニー製。

・猫缶詐欺
・ゲロ ヴィカス 宇宙人の毒に侵されて
・28年前に宇宙船は不時着したとの事だがクリストファーの子供は何歳なのか。
・MNUは人間と宇宙人との融合体という貴重な存在を簡単に殺そうとしている。
・ヴィカスはとことん酷い奴。宇宙人化した自分の体を治すというのに3年も待てず八つ当たりしている。最後に善い面を見せた。
・ギャングとUIOとの戦いをテレビ局が生中継しているが、UIOから活動妨害だと苦情は来ないのか。
・宇宙船が動き出してからは戦闘が長く退屈。
・MNUはやけに勇敢。宇宙人の使う未知の兵器で同僚が何人も殺されているのに逃げず拳銃で立ち向かっている。
・クリストファーは仲間を置いて親子だけで帰っている。


■エイリアン 日本語字幕版
点数:2/5
分類:宇宙 宇宙生物 珪素生物 男性妊娠 猫 ロボット 恐怖
粗筋:宇宙船内の人間は睡眠から目覚め謎の信号を調べに行き宇宙生物に襲われる
総評:びっくりさせられる場面は3度程有るが全編退屈。怖さを見せようとする引きが長過ぎる。宇宙船のデザインだけは格好良い。謎の宇宙生物が売りなのだろうが、あまり出番は多くないし姿がはっきりと見えない。運ではなく自分の意志の強さで宇宙生物を倒した展開は好感が持てる。

・字幕が画面で目立ってしまっている。
・宇宙船内でタバコを吸っている。火炎放射器も使っている。
・猫は人間同様に寝ていたらしい。
・食料について冗談を言い合っていたが、排泄物から作っているのか。
宇宙生物は数時間で巨大化している。他の部分は重苦しくて固い作品なのに、宇宙生物の成長速度だけは「所詮作り話なんだから」という逃げが見られる。
宇宙生物の輸送を第一の目的とするロボット科学者が宇宙生物退治の為の空気密度の変化を測る探知機を作ったり火を使ってみようと提案したのは、他の人間に自分を信用してもらう為なのか。
・会社は宇宙生物を連れ帰る事を目的としていた割に宇宙船には捕獲用の道具が何も無く、みんながその場凌ぎで手作りしている。
・宇宙船内で猫を放し飼いにするという点がもう杜撰。
・終盤は点滅が続き眩しい。
・貨物運搬船に自爆装置が備えられている事がまずおかしいが、その爆発力も大きい。元々は軍事用の宇宙船を改造して使っていたのか。
・真っ黒な宇宙生物が暗い中または点滅して凝視が難しい中で部分的に一瞬しか姿を見せないのは、特撮技術の稚拙さを隠す為か。


アイアン・スカイ 日本語吹き替え版 平成28年2月23日
点数:2/5
分類:ナチス 黒人 選挙 原子核兵器戦争 エスニックジョーク
粗筋:2018年月面に降り立った黒人はナチス残党に白人化されるも女党員を懐柔し地球侵略を妨害する
総評:ギャグは有るがギャグ映画として吹っ切れていない。国際会議で幼稚な殴り合いをした結果が地球規模の核戦争という突飛で暗い落ち。歌も暗い。今後月面に残された人間や地球の人間はどう成るのか。

・低重力上での演技はただゆっくり歩いているだけ。
・ガスマスクを着けたナチス服は『紅い眼鏡』の特機隊の服に似ている。
・黒板の字は手書きにしてはやけに印刷字体っぽい。
・月面では地球の情報はどの程度届いているのか。
・「YES SHE CAN」
アメリカ人だがドイツ語ができるという都合の良い展開。
・エアロックが簡単に開く。
・月面に住んだり遺伝子を調べたりする進んだ科学が有るのにコンピューターは旧型の儘進歩が無い。
・博士は数時間でUSBケーブルを発明している。ドイツ人なのに英語の略称を使う。
・女は情報を捕虜にぺらぺら喋っている。警察に対しても正直な事を喋っている。
・黒人が居ない国なのに黒人を白人にする薬は有る。
・月から円盤が飛来したのに地球人は気付いていない。変装もしていない。
ナチス軍人よりアメリカ人市民の方が凶暴。
・頭のおかしい誘拐犯を選挙対策に利用するという展開は無理が有る。
・レナーテは簡単に思想が切り替わっている。
・「おっぱい見せるから許してよ」
・大統領は耳輪が太くて痛そう。
・「スペースナチが攻めて来た」
・「じゃあ誰のでもないじゃん」
・宇宙船で武装していなかった国はフィンランドのみ。北朝鮮武装していたのか。
・単に総統を殺しただけで新総統に就任できている。
・ハイヒールは金属製なのか。
・「月はアメリカの領土よ」


■アタック・オブ・ザ・キラートマト 日本語字幕版 平成26年3月23日
分類:特撮 ホラー ギャグ ミュージカル
要素:トマト 改造人間 犬 水着 新聞記者 警察 軍隊 売春婦
日本に関する描写:「神風トマト」「潜水艦アリゾナ号の写真を水槽に落とすフジ・ノキタファ博士」
性的な描写:白人女のパンツと水着
荒筋:アメリカ全土をトマトが襲い始める。謎を捜査中の刑事が何者かに襲われ、犯人を追い詰めるとそれは大統領報道担当官だった。音楽でトマトを操作し国中が混乱する中、救世主の振りをするつもりだったと知った刑事は音楽で怪トマトを撃退する。
総評:でたらめな展開をだらだらと観る為の映画。人喰いトマトの科学考証というものは何も無い。トマトの出番がかなり少ない。落ちは『宇宙戦争』と同じ。

・序盤の被害者の婦人はトマトが転がっただけで驚き過ぎ。
・刑事は犯行現場で葉巻を吸っている。
・説明が何も無く荒唐無稽に話が進む。脈絡無く水着美女が出て来る。トマトの出番はあまり多くない。
・序盤で食べられる所を目撃されたティミーとは動物なのか。
・序盤に海中でトマトに襲われる黄色いビキニ水着の女は浮上する際乳輪が映っている様に見える。
・トマトは綺麗に転がって見えている。
ヒットラーの変装
・トマト対原発