決断

点数:2/5
分類:大東亜戦争 戦史
粗筋:大東亜戦争で各代表者は決断を下す
総評:他に無い作品。終盤は負け戦なので地味で退屈。そもそも娯楽作品ではない上、難解な専門用語が説明無しに使われて分かり難いので学習作品としても不向き。どれが誰なのか分からないので説明か紹介が欲しい。

原作未読
・会話部分が長い。
・序盤は毎回真珠湾攻撃を起点として何日なのかが説明される。
・一部は実写。


平成29年9月1日
1
真珠湾攻撃で第二波攻撃を仕掛けない事を決断する
・ホノルル放送やアメリカ兵も日本語。
・題名通り決断に悩む展開。
2
ミッドウェー海戦にて雷爆転換と第一次攻撃隊を収容する決断を誤り攻撃される
・今回は構成と総監督、脚本と演出はどちらも同じ鳥海尽三九里一平なのだが、OPの製作者一覧に表示される字の大きさは後者の方が大きい。
・「では、戦闘機、爆撃機雷撃機の三位一体、正攻法でやります」
・飛龍の司令官の命令違反は結果的には正しかったが、陸用爆弾で敵空母を叩くという作戦が現実的なのかどうかが分からない。

平成29年9月5日
3
消火したヨークタウンを別の船と勘違いし2回攻撃してしまい最後の空母飛龍もやられる
・「決戦じゃない、決闘だ」
・飛龍と最期を共にしようとしたり、敵が来るかも知れないのに飛龍の最期を見届けようとしたり情緒的で合理性に欠ける。

平成29年9月9日
4
相手将校が決断を誤り日本軍はマレー半島を縦断しシンガポールに辿り着く
・「しかし夜の戦車は盲で唖で聾同然」
・パーシバルは10:00「その時シンガポールはイギリスの増援軍で溢れているだろう」と兵の人数に頼ろうとしていたのに、21:00「このシンガポール島には全軍を収容するだけの兵舎は無いよ」と大量の兵を持て余す矛盾した発言をしている。
ジョホールバルのオーストラリア第8師団はどんな敢闘をしたのか。

平成29年9月12日
5
山下中将は休息を諦める決断をしイギリス軍は降伏しシンガポールが陥落する
・日本軍の銃剣には同じ形でも連射が可能なものと撃鉄を引くものとが有る。
・パーシバルは指揮官らしい部分を見せない儘退場してしまった。

平成29年9月15日
6
香港の半島と島を攻め落とされ香港総督は降伏を決断する
・ナレーターの「香港」の発音は「はんぺん」「じゃんけん」と同じ。
・イギリス軍を無能として描いているが老人部隊に対しては敬意を払った説明をしている。

平成29年9月19日
7
偵察機は荷物を捨てる決断を下して僚機と共にレパルスとプリンスオブウェールズを沈没させる
・白い背景に白い文字の副題は読み難い。
偵察機が主役なのでまるで偵察機が1機で浮沈戦艦2隻を沈没させたかの様に見える。

平成29年9月22日
8
モレスビー作戦を延期する決断を下す
・話がよく分からないが、味方の被害を心配するあまり攻撃の機会を逃してしまったという教訓なのか。

平成29年9月26日
9
インドネシア人保護の為焼き討ち戦術を放棄する決断を下す
・日本軍側は「少ない損害で降伏させたいのだ」と敵に対して余裕が有る。

平成29年9月29日
10
落下傘部隊は人気を得る反面軽んじられた陸戦部隊との間に溝を生む
・砲撃が未だ続いているのに2人の兵士は呑気に寝転がっている。

平成29年10月3日
11
増援を求める決断をするも指揮官を解任される
・珍しく日本軍が冷静に兵士の休息を考慮している。
・「その結果捕虜達は、焼ける様な熱さの道を88キロ歩かねば成らなかったが、途中で弱り果て倒れた捕虜の数は、若しバターン半島に残した場合の惨状に比べれば、遥かに少ない2300人に留まった。しかしアメリカ軍はこれを、死の行進と呼んだ」

平成29年10月6日
12
伊168号は最後迄戦う決断を下す
・6:00「波の無いのが幸いだ。今の内にひいて貰え」とは何と言っているのか。
・伊168号は敵戦艦の位置を確認した後もアクティブソナーを発している。
・時計の時間は日本の潜水艦もアメリカの戦艦も同じ時間を採用しているのか。
・「しーっ。敵に聞こえる」
・艦長は危機的状況に有っても冗談を言えていて発言が頼もしく今回は面白い。
・23:00「そうか。何も食べなかったか。修行が足りんの」というセリフは、自分は怒りを食べていたがそれに気付かないお前は修行が足りていない、という意味なのか。
・伊168号は何故か船体に「伊68号」と書かれている。
13
敵空母との戦闘は無謀と判断し撤退を決断する
・空母が1隻でもやられたら「我々」が負ける、という考えは大袈裟。「戦争」とは連合国と枢軸国との戦争という意味ではなくアメリカが太平洋方面で担っている戦争という意味か。
・日本軍が「ゼロ」という英語を使っている。
・「手荒くやろう」

平成29年10月13日
14
加藤隊長は取り残された仲間しみずを待つ決断を下し敵機に襲われる
・九七式戦斗桟
・8:00戦闘中の赤と空色の点滅が眩しい。

平成29年10月14日
15
ラバウル島撤退の決断が遅れる
・前線の隊長に作戦の決定権が無いので決断を下す余裕も無い。
・日本が負け出した。
16
キスカ島守備隊救出を延期すると決断する
・2:00ナレーション「このキスカ島には北海守備隊司令官みねき少将の指揮する陸海軍将兵凡そ5600人であった」
・分かり易く決断に悩まされている。
・時系列を入れ替えた少しややこしい描き方。今回は面白い。
・次回予告の映像は15話で使われたもの。
17
特攻隊を組織する決断を下し死して責任を取る
・「世界の戦史に決死隊の記録は有っても、必死隊という前例は有りません」
・「いっぺん死にゃあ二度と死ぬ事はねえんだ」
・やまと隊の隊員は顔がやけにヨーロッパ風。
・出撃場面と体当たり場面は実写。
・実際の遺書が紹介される。
・次回予告はいつもは「次週決断『○○』にご期待下さい」なのに今回は「来週の決断は『山本五十六の死』をお送りします」だった。

平成29年10月15日
18
山本五十六は慰問に行く決断をし殺される
・史実では酒を飲まないらしい山本五十六に「俺は酒も飲む。博打も好きだ」と言わせ、酒らしい茶色い液体を飲ませている。
山本五十六は部下の具体的な論に精神論で反論したり大した用も無く前線に赴いたりと無能の見本みたいな性格をしている。この前線に於いてただ死ぬ以外特に何もしていない。
・次回予告は一部が実写。

平成29年10月30日
19
戦闘より輸送を優先する決断を下す
・戦闘場面は実写。
アメリカの方がはるかに有利だったのに何故日本は戦果を上げられたのか。

平成29年11月3日
20
夜間の着艦訓練の不備を理由にして早期に発見した敵を攻撃しないという決断を下し負ける
・日本軍はアメリカ軍が夜間の着艦訓練をしていない事を知っている。
アメリカ司令官がやけに格好良い。

平成29年11月7日
21
すがの大尉は軍命の無い独自の退艦命令を下す決断をする
・負け戦だからか最初から悲壮感に溢れ、どう勝つかという意欲すら無い。
・杓文字が一瞬消えた。
・おにぎりにタバコを挿すのは供養の為とはいえ勿体無い。
・自殺 艦長いのくち少将 割腹 武蔵と最期を共にする為
・何故武蔵が白く塗られたのかは説明されない儘。
22
くりた艦長は兵力温存の為敵を前にしながらレイテ湾より反転する決断を下す
・11:00アメリカ兵「あおいてきにかなうな」とはなんと言っているのか。
・決断が下された理由は一応語られるが正確な理由ははっきりせずもどかしい。

平成29年11月11日
23
硫黄島にて潔さを捨てて戦う決断を下す
・自殺 くりばやし中将、たかいし参謀長、なかね参謀 拳銃自殺
・「くりばやし中将の決断は、日本軍よりアメリカ軍により多くの損害を与える結果と成った」とわざわざ語っているが、それは日本軍の軍人なのだから当然ではないか。
硫黄島の戦いはもう少し面白く描けた筈だが、穴掘りに苦労してただ負けただけに終わっている。中身の無い回。
24
一度は反対した戦艦大和の出撃に同意する決断を下す
・司令部の思い付き命令に対し目的が無いと反論した割に、46センチ砲を撃って花を咲かせたいという感情を根拠として艦隊特攻に従っている。
25
天皇は降伏の決断を下す
・自殺 一部反乱軍将校 玉音の放送に失敗したから
・初めて軍人ではなく大臣が主人公とされた。