シベリア超特急

★確認終わり

・みんな演技がうまい中山下大将の下手さが目立つ。
・殆どの作品に、佐伯大尉のロープ技、女が犯人、変装、山下大将が飲み物を喉に詰まらせる、人質または救いたい人は既に死んでいる、密偵、自殺、列車から落ちる、強姦、全てを明かす自白、複数分割の鏡、軍人嫌い、戦争の悲劇、車掌が行方不明、満洲ソ連ナチススペイン関東軍ユダヤ人、反戦、拍子木の音、山下大将がソ連ナチスから暗殺されかける、という要素が有る。
・7作目迄有るが6作目は無い全6作品で映画4作品舞台劇2作品というややこしい連作。あまり『シベリア超特急』という題名は関係無い。
・水野監督が趣味で好き勝手作った作品。観客の為の作品ではない。
・偶然出会った人間が都合良く関係者である展開が多い。
・山下大将はいつも熊のぬいぐるみの様に寝ている。

平成28年5月30日
1
点数:1/5
分類:第二次世界大戦 鉄道 密室劇 殺人 劇中劇
粗筋:列車で軍人と車掌が殺され生き残った軍人山下大将は女3人が犯人と推理する
総評:山下が論理ではなく勘で犯人当てをしていく。推理でも何でもない推理は突飛過ぎる。オランダ人のグレタが契丹人のリーランの身代わりを果たすという展開に無理が有る。車掌が殺されても電車は問題無く走っている。殺人犯の女3人は当日が初対面の筈なのに数時間も待たずに交換殺人を行っている。劇中劇が入れ子状に2回続くという予想外の展開。風でメモが窓に引っかかったり、人を殺したい女が3人揃ったり、親の敵の娘と出会ったりと偶然が多い。真面目に観ては損。

・解説は棒読み。山下は滑舌が悪い。
・説明役の水野監督は「医者だと一生かけて30人の命しか救えない。しかし軍人となって戦争を止める努力をすれば3000万人の命を救う事ができる」と山下大将の思いを解説しているが、医者は300人位の命は救えるのではないか。
・日本語の会話部分には英語字幕も有る。様々な人種が登場するが日本人も中国人もドイツ人も英語。ヨーロッパ系の女が「何とかせねば…」と語っている。「亡くなったそうだ」が「killed」と訳されている。
・外交官がハンガリーで出会った女は日本人に見えるがハンガリー人という設定なのか。
・話の展開が遅い。
・疑えるだけの大した理由も無いのに窓伝いに他人の部屋に侵入している。
・主人公は何を根拠にソ連兵が殺されたと発言したのか。推理は説明無しに結論が出される。
・グレタは異人種の他人に変装する際ほくろを隠していない。
・外交官は堂々と女の部屋に忍び込んで長居している。
・リーランは訊かれてもいないのに説明を始めている。リーランは自分が居なく成れば騒ぎに成ると考えていたが、どうして騒いで貰える確信が有ったのか。リーランは外交官好いていたらしい事が唐突に語られるが別にそんな描写は無かった。
・自殺 グレタ 犯行がばれたから 服毒 未遂。青山に止められる。
・さえきは存在感が薄い。
・リーランが倒れた所で突然音が消えた。
・自殺 みやまつ 特攻を命じられたから 身投げ
・自殺 車掌 リーランを殺した事かばれたから 服毒
・俳優一覧の子役はどこで出て来たかと疑問に思ったが、劇が終わった後で登場した。
・外国人俳優の控室での話は特に意味が無かった。

平成28年5月31日
2
点数:1/5
分類:旅館 密室劇 医者
粗筋:二二六事件に絡んだ脅迫状を受け旅館に泊まると殺人事件の犯人に仕立てられる
総評:シベリアも超特急も単語が出て来る程度で殆ど関係無い。前作同様、女複数人の犯行で、さえきがロープを使い、犯人の一人の人質は既にナチスに殺され、殺人犯を庇って事件を無かった事にしている。

・導入部が長い。
・みんな相部屋を軽く請け負っている。
・報道機関は口調が軽い。「はい質問」。
・いけなみはりんりんが気に成って女湯に近付いた、という説明をしていたが、何故りんりんが女湯にいると考えたのかという点はどう説明するのか。
・犯人はあっさり自白している。
・みんな山下に逆恨み。
・たみやは不自然に枕元に小刀を置いている。
・安っぽい人情劇。
・自殺 めいふぁ 銃で自分を撃って 殺人の責任を取って 未遂。さえきに止められる。
・殺人事件で、恨んでいる相手は生きているのに、みんな笑って大団円。
・語り手のボーイは当日会ったばかり女の為に殺人事件に加担している。
・たみやにだって親兄弟はいるだろうし一応は殺人事件なのに扱いが軽い。完全に殺されても良い奴という扱い。
・今回は劇中劇は無し。「真相は三つの逆転のあと判明しますが決して人に話さないで下さい」との注意文は、ボーイの捨てたナイフの行方を山下が理解していた事を指しているのか。「三つの逆転」が何を指しているのかは解らない。
3
点数:1/5
分類:回想 船 ユダヤ
粗筋:船内で殺人事件が起き過去列車内で山下大将が狙われ川島芳子が庇った事件を回想する
総評:つまらない脚本で無駄に暗い。オリビアはでんぞうと再開してから復讐する迄無駄に時間をかけている。1/4は現代編なので山下大将の出番が少ない。

・英語字幕が復活。
ドクター中松
・今回もラトビアだろうとベルギーだろうとみんな英語。オリビアの父ダニエルは奥さんが日本人という設定だからか日本語も喋れる。
・さえきは今回も大袈裟。
・オリビアは日本人という事で親しみを持っているのか密航者相手にやけに馴れ馴れしい。会って数時間ででんぞうを好いている。
・自殺 ビビカ ダニエルの罪を背負う為 飛び降り 未遂。生きていた。
・自殺 ダニエル ヤーニス殺しの責任から逃げられないから 銃で胸を撃って
・ビビカはみんなに見せる為にπの字を残したらしいが、曇り窓に書いたって誰も見ない儘消えてしまうし、窓が曇っていなかったらどうするつもりだったのか。
・リンデンバウムの会社は自分の株主が誰か知らなかったのか。
・話の構成は無理なこじつけが目立つ。会社の買収については蛇足。
4
点数:2/5
分類:舞台劇 ウオッカ 列車 映画
粗筋:水野監督の死因を探る為水野監督のそっくりさんを巻き込み4作目の脚本を演じてみる
総評:前半はほぼ座談会。演技はぐだぐだ。観客の広い心に救われている。女優と絵描き夫婦と小説家とモンゴル人はいなくて良い。まりーの山下大将への怨みは取って付けたよう。中身の無い反戦思想はくどい。酷い大団円。水野監督と山下大将の出番が少ない。今作に至っては山下大将の死にかける反応とさえきの投げ縄と反戦思想が人を笑わせる自己パロディと成っている。開幕の挨拶で水野監督自ら「このパロディアーンド戦争反対のテーマこれをたっぷりとお楽しみ頂きたいと思います」と述べている。

・プロデューサーはブラック企業の社長の様。
・オーディションを受けに来た若い女と掃除婦だけ変に演技がうまい。

・脚本家が100円のガスライターで自殺しようとしている描写は分かり難い。
・32:00赤服の「予算をよいきゅういに回してたろ」とは何と言っているのか。
・役を降ろされたという赤い服の男は呂律が回っていない。
・39:00黒服の「シャトーアップルのあの映写技師が、ふみんしゃなんですよ」とは何と言っているのか。
・水野監督の双子は兄弟が死んだのに突然演技をやらされている。
・「私きちんとしたモンゴル人」
・「そうですわね。わたくしもまた頭痛がしてまいりましたわ」のセリフの時喋っている女優が画面に映っていない。
・山下大将を殺そうとしたまりーは何故映画監督の娘をじみーかつたを殺した犯人に仕立てようとしたのか。拳銃をじみーかつた殺しの凶器としたらその拳銃を使って山下大将を殺す事ができなく成るのではないか。
・1:42:25山下大将の「生きてる。でもひろしならばわたらない」とは何と言っているのか。
・何故山下大将は自殺が演技だと気付いたのか。情況証拠しか無い中でアンプルの中身を飲んでいる。自殺が演技だとしてもアンプルの中身が無毒だとは限らない筈。
シベリア鉄道は車掌役が20代。
・映写技師という水野監督の双子はどこに消えたのか。さえき大尉役の俳優は水野監督が本当に死んだと思っているので医師と掃除婦の様に予め頼まれて嘘をついていた訳ではない。
丹波哲郎「君の瞳に乾杯と言っても、俺はだね、色盲だからね」
5
点数:1/5
分類:財宝 義手 宮本武蔵 佐々木小次郎
粗筋:源義経がモンゴルに残した財宝を求める人間とさえきの妹が結婚する
総評:過去作品とは違い画面も音楽も綺麗で3DCGも採用されていたりと別物の様。特に意味無く偉人に因んだネタを入れている。今回の敵の一人は同じ日本の関東軍源義経は全然関係無い。財宝を見付ける事はおろか探す事すらせず拍子抜け。

・4作目で、次回作は蒙古を舞台に馬に乗る話をと話していた通り今作は蒙古が舞台だが、馬は出て来ないし宇津井健も出て来ない。馬賊は出て来る。
チンギス・ハーン源義経が顔のそっくりな友達だったという説。
・映画評論家の淀川長治に因んだ淀山。
・登場者名が字幕で表示される。
・女の子は見せ物の様に変な所で歌って踊っている。歌が好きなのだとしても変人。
・女のセリフが「ヒットラーの指令さ」。
・今回のさえきはロープとベルトを使う。敵もロープを使う。
・女は首を切られているのに血が出ていない。
満洲浪人が人を襲っている場面で「すこわないで、てっぞ」と少女の声が聞こえた。
・山下大将は初対面の女の乗客に突然上から目線の説教をしている。
・『ミシシッピー殺人事件』の様に小刀が飛んで来る。
・「シベリアンタイガーがいっぱいいるー」
万里の長城迄飛ばされる展開は必要無かった。
・2作目の女ドクトルがまた登場。
・製作者一覧は奥側に傾いていて読み難い。
・ゴールデンウルトラ映像
・「来るな。それ以上近付くと、危険が危ないぞ」
・次回がFINAL。

7 二人の佐伯大尉
点数:2/5
分類:政治家 原子爆弾 兄妹
粗筋:大臣就任披露宴で政治家に怨みを持つ人間が殺され過去を回想する
総評:ギャグは過去作より面白いが無駄に長い。特に説教が長い。佐伯が説明無く2人出て来たが後で同姓の同期と説明された。ちづこは山下大将にも水野監督にも会っているが、顔の類似には気付いているのか。4作目と同じく舞台劇で同じ俳優が出て来て水野監督のそっくりさんが登場。配役や人間関係も似ている。

・やけに繋ぎ方がぶつ切り。14:50と16:30と35:00と37:00と43:00と45:00と47:00と49:00と50:00頃画面の左右や下が黒い。音質も落ちる。画質が安定しない。過去編は音量が小さく成る。撮影係と編集係は素人なのか。

・山下大将の登場場面は『007』のパロディ。
・「きちんとしたモンゴル人のお相撲さん」
・第5作目の完成前に撮られたらしい。
山城新伍はただ出て来てすぐ退場している。
・水野監督のワイングラスに入っている物は赤いハンカチに見える。
・ちづことけんいちはすぐ仲良く成っている。
・3作目のでんぞうと同じく、娼婦にされた妹が死んだしゅうぞうが再登場。
・45:00演奏係が映り込んでしまっている。
・「山ちゃんでいいよ」
・太った方の佐伯大尉は「閣下はお医者さんのうちに生まれてな。自分が医者に成れば2〜300人の命を救える。しかし軍人に成って戦争が終わらせる事が有れば何十万人何千万の命を救えるというな」と説明して、第1作より医者に成った時に救えたと推定している人数が一桁増えている。
・ちづこを満洲国の人間が口説く場面が長い。
・映画監督志望の少年は満洲国の人間に攻撃されてから長い事寝た儘。
・自殺 ちづこ 飛び降り 強姦されたから 未遂。2人の佐伯に止められる
・ひらおか博士はあっさり満洲国人の説明を鵜呑みにしている。
・身振り手振りのヨーロッパ系お婆さんが再登場。
ソ連兵は軍服が日本兵と似ていてややこしい。
・『チャーリーズエンジェル』に因んだ『チャイニーズエンジェル』。
・2人の佐伯が同時にロープを使う。
・それ迄ギャグが続いていた所での強姦フィルムの話は無駄に重たい。
・自殺 しゅうぞう のがみを殺した責任から 服毒
・けんいちが戦後ちづこに正体を隠す理由が分からない。
・28:00「可燃性。燃えるフィルムだ」というフィルムについてのわざとらしい説明が有ったが、フィルムは結局どう処分されたのか。