ドキュメンタリー映画の感想

点数:
分類:
粗筋:
総評:




スーパーサイズ・ミー 日本語字幕版 平成31年4月8日以前
点数:3/5
分類:食べ物 飲食店 健康 肥満 医療 医学 企業
粗筋:マクドナルドの食品が健康に与える影響を自分の体を張って実験する
総評:簡単な実験だが、見せ方はちゃんと面白く作られているので退屈しないし実際の実験以上に面白い。ただもう少し淡々と医学的な記録として作った物も観たい。

・2日目に車内でダブル・クォーター・パウンダーのスーパーサイズを食べた際吐いていたが、カロリー計算が狂ってしまわないか。
・42分から登場する、ビッグマックを毎日2個以上食べ続けたドン・ゴースクは特に太っていない。ビックマックを1万9852個食べている為かコレステロール値が140とやや高い。
・最後の食事の後の体重測定は「95.3キロでピッタリ」と訳されているが、体重計の目盛りに「lb」と書かれているのでこれは210ポンドという言葉を訳しているらしい。後の説明でも「Gained 24.5lbs.」を「僕は11キロ体重増加」と訳している。
・スーパーサイズにするか訊かれた回数は、30*3回の注文の内9回と1割に過ぎない。

■ヤバい経済学 日本語字幕版 平成27年4月22日
原作未読
経済学 ドキュメンタリー
点数:2/5
粗筋:経済学で世の中を解き明かす
総評:実験は興味深いし知らなかった事も有るが、経済学としての要素は弱く、大してヤバいとも思えない。為に成る箇所は極僅か10分程度。相撲界の八百長や高校生の成績に応じて金を渡すという実験は長くて退屈。もっと短く纏められる筈。

・10分間は名前が及ぼす影響について。「バラク・オバマ」という名前も就職には悪い方に働くのだろうか。
・試験の不正については概要が紹介されただけで内容は語られない。
・相撲取りの部分はやけにおどろおどろしい。アメリカの映画だが相撲界の不正に90分中25分も割いている。その割に経済学も統計学も使われておらず、証言を紹介しているだけ。
・成績に応じて金を渡すという実験対象の生徒の母親は仕事中なのに取材を受けている。黒人少年は知った風な口を利いていて生意気。白人少年はどんどん目標を下げている。どちらも母子家庭なのか父親が出て来ない。

14:00 ムッライナタン教授はボストンとシカゴで調査を実施。
5000部の履歴書を用意する。同じ内容の履歴書に---黒人と白人の名前を半数ずつ記入した。どちらに多く連絡があったのか。黒人の名前というだけで面接へ呼ばれた割合は、白人の名前に比べ33%も低かった。
40:00 日本の警察は検挙率が低いと批難を受ける為、犯人が明確でない殺人事件は死体遺棄事件として扱い、見かけ上の殺人事件検挙率を上げている。
50:00 相関関係から、夏にはやるポリオの原因は夏に売れるアイスクリームとされた時代が有った。
1:20:00 高校で行われた成績がC以上の生徒には50ドルを渡すという実験で成績が上がったのは5〜7%。


■劇場版 虫皇帝 平成31年4月1日
点数:2/5
分類:昆虫 甲虫 節足動物
粗筋:昆虫と毒虫で団体を作って対決させ24試合の内昆虫軍9勝毒蟲軍15勝
総評:昆虫と毒蟲の団体戦なのでどの虫が一番強いかははっきりしない。予想していたよりは面白いが本当にただ戦わせるだけ。企画者の解説は中身が無いので昆虫学者を招聘してどんな特長を持っているのかもっとしっかり解説して欲しい。体液が生々しい。カマキリは弱く甲虫とサソリとムカデが強い。肉厚で大型のサソリが負けるのは意外。

マイマイカブリ対ダイオウサソリの様な対決は体格差が大きく、勝負は最初から成り立たない様に思える。単なる給餌で終わってしまった。
コスタリカンゼブラレッグタランチュラはメダマカレハカマキリのメスにいつやられたのか。編集が雑なので分からない。
アメリタガメラオスジャイアントセンチピードの試合では試合前から液体が飛び散っている。
・オオエンマハンミョウが強くてびっくり。
・レッドクロウスコーピオンやアジアンフォレストスコーピオンやネプチューンオオカブトの戦意喪失は、試合に時間がかかったから人間が勝手に判断しているのか。

01 ヒシムネカレハカマキリ(雄) 対 ジョウゴグモ ヒシムネカレハカマキリ(雄)戦闘不能
02 マイマイカブリ 対 ダイオウサソリ マイマイカブリ戦闘不能
03 タランドゥスオオツヤクワガタ 対 ベトナムオオムカデ ベトナムオオムカデ戦闘不能
04 ヘラクレス・ヘラクレス 対 キングバブーン キングバブーン戦闘不能
05 メダマカレハカマキリ(雌) 対 コスタリカンゼブラレッグタランチュラ コスタリカンゼブラレッグタランチュラ戦闘不能
06 マンディブラリスフタマタクワガタ 対 ウサンバラオレンジバブーン ウサンバラオレンジバブーン戦闘不能
07 パラドゥクスマンティス 対 トビズムカデ パラドゥクスマンティス戦闘不能
08 コオイムシ 対 イスラエルゴールデン コオイムシ戦闘不能
09 アメリタガメ 対 ラオスジャイアントセンチピード アメリタガメ戦闘不能
10 アトラスオオカブト 対 レッドクロウスコーピオン レッドクロウスコーピオン戦意喪失
11 ラウンドネックマンティス 対 フラットロックスコーピオン ラウンドネックマンティス戦闘不能
12 国産タガメ 対 ハブムカデ 国産タガメ戦闘不能
13 メダマカレハカマキリ(雌) 対 タイワンオオムカデ メダマカレハカマキリ(雌)戦闘不能
14 アフリカメダマカマキリ 対 ケニアジャイアンスコーピオン アフリカメダマカマキリ戦闘不能
15 国産タガメ 対 フラットロックスコーピオン フラットロックスコーピオン戦闘不能
16 セアカフタマタクワガタ 対 アジアンフォレストスコーピオン セアカフタマタクワガタ戦闘不能
17 スマトラオオヒラクワガタ 対 タイランドブラックタランチュラ タイランドブラックタランチュラ戦闘不能
18 オオエンマハンミョウ 対 スミシースコーピオン スミシースコーピオン戦闘不能
19 ヒシムネカレハカマキリ(雌) 対 ディールスコーピオン ヒシムネカレハカマキリ(雌)戦闘不能
20 オオオサムシ 対 レッドクロウスコーピオン オオオサムシ戦闘不能
21 アメリタガメ 対 デザートヘアリースコーピオン アメリタガメ戦闘不能
22 コクワガタ 対 アジアンフォレストスコーピオン アジアンフォレストスコーピオン戦意喪失
23 ネプチューンオオカブト 対 ダイオウサソリ ネプチューンオオカブト戦意喪失
24 国産カブト 対 ダイオウサソリ 国産カブト戦闘不能


■劇場版 虫皇帝 完全決着版 化け物巨大コオロギ・リオック降臨! 令和1年8月31日
点数:2/5
分類:虫 昆虫
粗筋:虫同士を戦わせる
総評:リオックとオオスズメバチが強いという結論。オオスズメバチが戦った7回の対決で勝った虫はリオックとローズヘアータランチュラの2匹だが、この2匹同士の対決も観たかった。実況は解説に只相槌を打っているだけなので、格闘技や昆虫についての知識の有る人を呼んで欲しい。

・戦い終わった後の昆虫はどう処分しているのか。
・何度も写真のフラッシュが焚かれているが昆虫が困惑しないか。
・1:05:40 「タイジャンボジョロウグモ」を「タイジャンボジョウログモ」と発音している。
・土俵を手で回転させているが、四方にビデオカメラを設置したらどうか。


■マンガをはみだした男 赤塚不二夫 平成31年4月4日
点数:2/5
分類:漫画家 偉人伝 インタビュー
粗筋:赤塚不二夫について関係者の証言を記録する
総評:本人が面白いのでただのインタビュー集でも面白く仕上がっている。アニメーションを挿入したり証言を敢えてぶつ切りに繋げたりして面白く見せようとしている痕跡が見られるが、もうちょっと資料集的に割り切って作った方が観易かった。

・特に年寄りは発音が明瞭でないので字幕を付けて欲しい。
・人名表記で文字の大きさを違えたり字を意図的に崩したりしているが、アイヌ語をカタカナで表す場合は発音の再現を意図してカタカナの大きさを変えるので、アイヌ人の人名で文字の大きさが不揃いだと、正式な表記がそうであるかの様に見えてしまいややこしい。
・最後の歌はアイヌ語なのかと思ったが、タモリ作詞の歌だった。


■シネマパラダイス★ピョンヤン 日本語字幕版 平成30年11月30日
点数:2/5
分類:北朝鮮 合唱 演技 演劇 映画 役者 俳優
粗筋:平壌での映画撮影を取材する
総評:概要や説明が無く直接取材が始まっている。特に面白味は無く北朝鮮の映画撮影に関わる人間をただ撮影しただけ。もっと広範囲に多くの人を取材したり、具体的に数字を出したりして欲しい。味気無い。

・ドキュメンタリーなので2倍速で観る。
社会主義国家だから階級社会を否定している筈なのに、学校の授業で貴族階級である両班の服を着ている。
・1950年代の南朝鮮や1960年代の日本や1930年代の中国の街並みを模した映画村。
朝鮮人民軍の兵士に朝鮮軍の兵士役を演じさせ、軍靴を履いている者を前に出す事で軍靴を履いていない者の足元を隠す。
・怒った表情を作る為に頭を下げて息を止めて頭の血管を浮き上がらせる。
・ユンミは食糧難の北朝鮮なのにダイエットを気にして目玉焼きの白身しか食べないし脂身も食べない。
・停電が多い。暖房は無いのか冬の屋内でも厚着。
 

100,000年後の安全 日本語字幕版 平成28年3月13日
点数:1/5
分類:原子力発電
粗筋:オンカロ放射性廃棄物処分場を取材する
総評:最も肝心なオンカロ放射性廃棄物処分場とは何かについての説明が無く前提知識の有る人向け。ニュース番組の特集の様に30分に纏めるべきだったしそれが可能な密度の薄い内容。時間を贅沢に使っているせいで退屈で眠く成る。

・ドキュメンタリー作品ではあるが見せ方が大袈裟。
・語っている人の部屋の棚には、同じく地下施設に埋められていた兵馬俑が置かれている。
・「我々の間でこんな冗談が交わされていた。なんと銅製のキャニスタを最初に掘り当てる。これから我々が埋めるものだ。もちろん我々は埋めた理由を探ろうとするだろう」は少し分かり難いが、過去の人類が同じ場所に既に放射性廃棄物処分場を作っていたという意味だろう。中国の「明国が倒れ清国が成立した。明国の役人は、清国はすぐに倒れて明国が復活するだろうからと、明国の額をまた使える様に物陰に隠そうとした。すると物陰から元国の額が出て来た」という笑い話と似ている。


■ピラミッド 5000年の嘘 日本語吹き替え版 平成27年4月22日
点数:2/5
分類:ドキュメンタリー エジプト 遺跡 文明
粗筋:クフ王のピラミッドの謎を探る内他の古代遺跡との関連を見出す。
総評:内容は題名の大袈裟さと同程度にオカルト。四則演算を駆使して一人で不思議がっている。数学こじつけ系オカルトは面白さに欠けるものの珍しい。正体不明のブレーンが大活躍している。「多くの学者はこう言っている」「見付かっていない」「見做されています」というセリフの全てが胡散臭くて信用出来ない。前半はまだオカルト臭いだけだが終盤では、古代エジプト人はメートル法と光の速度を知っていた、クフ王のピラミッドはエジプト人以外の過去の何者かが造った、ポールシフト、古代人による未来予言、遺跡は未来人への警告である等一気に盛り上がって来る。

クフ王のピラミッドは四角錐に見えるが、実は三角形に見える面が内側に凹んだ八面体。春分秋分の日は数秒間三角形の片面にだけ影が付く。2辺の和から高さを引くと314.16。2辺の和を高さで割ると円周率に成る。
・直径1の円の円周は3.1416。それを6等分すると0.5236とキュービットの0.5236mに近い。それを5倍にした2.618は黄金数の2乗。円周率から黄金数の2乗を引くとキュービットが現れる。
・38:00 イースター島の文字はモヘンジョダロの文字と似ている。
・赤道から30°の位置に多くの遺跡が在るのは偶然とは思えないと乱暴な事を述べている。時期も位置も違うし、それ以外の角度でも遺跡群を見付けて線を引く事は可能な筈。
・54分頃でギザが世界の古代文明の中心だと、薄々臭っていたオカルトがより強く成った。
クフ王のピラミッドの高さを2と3と4と5と7で割ると意味が現れるとしているが、6で割っていないのはどういう理由か。
・「しかし古代エジプトメートル法が無かったと本当に言い切れるのでしょうか」
「ピラミッドの設計者達がメートル法を知っていた事は最早疑いようが有りません」
・黄金数はピラミッドが存在しなければ人に知られる事は無かったかの様な説明をしている。
・マリのドゴンはシリウスに伴星が存在する事を知っていた、という説が紹介される。
・「事実と証拠で踏み固めた世界」は単なるこじつけの世界。
スフィンクスの位置の話は分かり易いこじつけ。三角形を5倍するというが、5という数字はどこから出たのか。
・「現代の異常気象は古代から警告されていた大変動の予兆に違い有りません」
・音楽は大袈裟。
・キャストの一人はMr.都市伝説関暁夫


アクト・オブ・キリング 日本字幕版 平成28年11月22日
点数:2/5
分類:殺人 インドネシア 後悔
粗筋:華僑と共産主義者を殺したアンワルは悪夢に苦しめられ当時の再現映画を被害者役で撮る事にする
総評:冗長。短く縮められる場面もだらだらと流している。2時間40分の時間は半分でも十分な筈。アンワルの持つ殺人を軽んじる精神と後悔する部分との二面性を理解できない。アンワルは精神年齢が大分幼い。ヘルマンはやけに演技がうまい。女装しての踊りや悪夢の姿は何だったのか。実際に撮った映画は見せてくれない。

・全編「映画を観る」を「映画を見る」と誤記している。
・現在進行系で華僑が金を脅し取られている。
・アンワルは政府が謝罪すれば殺した側の自分と殺された側が「互いに許し合える」と思っている。
・アンワルの隣人は継父が殺された話を笑顔で語り、他の人間も笑顔で聞いている。
・ひげの殺し屋は相対的にまし。
・「180度どころじゃない360度変わる」
・ヘルマンの選挙出馬は本筋に関係無い。
・「お前には地獄でも俺には天国だ」
・アンワルはテレビをつけた儘寝ている。妻も子供も出て来ないが孫はいる。
・縫い包みを傷付ける場面の意味が分からない。
・「一瞬だが…死んだ気がした」
・「私を処刑し天国へ送ってくれたことに--- 1000回の感謝を」
・ゲロ アンワル 拷問した場所に来たから